イオンモール小山の女子トイレ立ち入り動画拡散 イオンリテール「侵入は事実」小山署に被害届提出

栃木県小山市の商業施設「イオンモール小山」で、女装した男性が女子トイレに立ち入ったとされる動画がSNS上で拡散し波紋を広げている問題で、運営元のイオンリテール株式会社の担当者が、あしたの経済新聞の取材に応じ、事実関係を認めたうえで警察に被害届を提出していることを明らかにした。

問題の事案は今月20日午後6時ごろ発生した。SNSに投稿された動画には、女装姿の人物が女子トイレ内の洗面台付近にいる様子が映っており、投稿者は「個室にも入っていた」と説明している。

イオンリテールの担当者は取材に対し、「投稿内容は事実であり、女子トイレへの侵入は確認している」と話し、客からサービスカウンターに申し出があったことも認めた。

その際、スタッフが「お客様の行動は制限できない」と述べた点については、「発言自体は事実だが、その部分のみが切り取られている」と説明。「被害等はあったかと確認したが、ないとの回答だったため、その時点では対応を見送った」と経緯を語った。

一方で、施設側は館内の安全カメラで当該人物の行動を確認しており、「行動は把握できている」とした。そのうえで、小山警察署に建造物侵入の疑いで被害届を提出済みであり、警察も現場に臨場しているという。

再発防止策については、「心身の理由などで個室を必要とされる方には優先トイレの使用を推奨している」と説明。トイレの定期点検は従来から実施しているとしたうえで、「夜間の細密点検についてはより慎重に行い、警備頻度も引き上げる」としている。

一連の動画はX上で急速に拡散し、閲覧数は1000万回を超える規模に達している。ネット上では女性専用空間の安全確保や商業施設の危機管理体制をめぐり、さまざまな意見が交わされている。

同施設を巡っては、投稿者が「対応が事務的で、こちらを気遣う様子は感じられなかった」と語るなど、初動対応への不信感も広がっていた。今回、施設側が侵入事実を認め、警察に被害届を提出していることが明らかになったことで、今後の捜査の行方とともに、再発防止策の実効性が問われることになりそうだ。

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