ソーシャルメディア「X」(旧Twitter)で長年続いてきた幼稚な煽り文化が、終わりを迎えつつある。
生成AI「Grok」を呼び出して相手を論破させる作戦が、3月12日頃からPremium(プレミアム)およびPremium+会員限定に切り替わったためだ。
無料ユーザーがメンションしても返ってくるのは、自動返信「Ask Grokは現在、PremiumおよびPremium+会員限定でご利用いただけます」だけ。ネット民の間で「Grokにすら味方してくれない…可哀想」と同情の声が上がる一方、こうした召喚失敗劇が新たなネタとして爆発的に拡散している。
事の発端は、あるXユーザーだ。「手紙を42回折ったら君に届いた」と投稿したところ、別のXユーザーが「紙は12回までしか折れないよ。うおwうおwうおw」と突っ込みを入れ、続けて「@grok やっちまえ」とGrok召喚を試みた。
ところがGrokは有料壁に阻まれ、自動返信のみ。投稿主は「Grokにすら味方になってくれないの可哀想」とオチをつけバズった。背景にあるのは、Xが3月11~12日頃に実施した仕様変更。従来、誰でも気軽に「@grok」でファクトチェックや論破依頼ができていたが、これが有料限定に。
イーロン・マスク氏率いるxAIのGrokは、リアルタイム情報に基づくウィットに富んだ回答で人気を博していたが、無料ユーザーの乱用(幼稚な煽り)が多発したことが、有料化の遠因とみられる。
ネット上では「遊びが一つ減ったのは寂しいが、平和になったかも」「Xの金が無くなったのか」との声が交錯。あるユーザーは「自分でレスバできない奴が恥かきまくってるの本当に面白い」と冷笑し、別の投稿では「Grokは倫理観が終わってるけど煽りには強かったのに…」と惜しむ意見も。
結果として、ネット論争の質が問われる局面を迎えていると言えよう。言論の自由を掲げるXだが、無料乱用によるプラットフォームの劣化を防ぐ措置は、むしろ現実的な判断だ。
幼稚な「論破ごっこ」が減少し、真剣な議論が増えるのか、それとも新たな煽り手法が生まれるのか。今後のXの動向が注目される。
薄い雲

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