日野自動車(7205)は30日、2025年3月期第3四半期(2024年4月~12月)の決算で、北米向けエンジンの認証問題に関連する損失として2584億13百万円の特別損失を計上したと発表した。加えて、外貨建負債の評価替えに伴う為替差損として222億76百万円を営業外費用に計上したことも明らかにした。これにより、2025年3月期の通期業績予想を下方修正し、最終損益は従来予想の2200億円の赤字から2650億円の赤字へと拡大する見通しとなった。
北米認証問題、特別損失さらに拡大
日野自動車は、16日に発表した「エンジン認証問題に関する和解」に基づき、米国当局と和解に至った。これに伴い、同社と米国子会社は、排ガス認証試験及び性能問題に関連する費用として、カナダ訴訟和解金を含む2584億13百万円を特別損失として計上した。これは、第2四半期決算時点で計上していた2300億円の損失見積もりを大幅に上回るものとなった。
日野は北米市場での問題を受け、エンジンの市場措置や環境負荷軽減プロジェクトを実施する必要があるとしている。これにより、追加的な費用が発生し、特別損失の規模が拡大したと説明した。
為替差損222億円計上
また、同社は第3四半期末の為替レートを適用した外貨建負債の評価替えにより、222億76百万円の為替差損を営業外費用として計上した。これは、北米エンジン認証問題に関連する引当金などの外貨建負債を評価替えした結果生じたものだ。
業績予想を修正
日野は今回の特別損失の計上により、2025年3月期の業績予想を修正した。売上高は1兆6500億円と据え置いたものの、営業利益は前回予想の300億円から450億円に上方修正。一方で、経常利益は250億円から170億円に引き下げ、最終損益は従来の2200億円の赤字から2650億円の赤字へと拡大する見込みだ。
修正の要因として、販売台数の減少が見込まれるものの、円安の影響や諸経費の削減によって営業利益が改善することを挙げた。しかし、営業外費用や特別損失の計上により、経常利益以下の損益は悪化する結果となった。
業績への影響と今後の展望
日野自動車は30日に公表した第3四半期決算短信に、これらの損失を反映済みとしている。今回の和解により北米市場での事業継続の道筋がついたものの、多額の損失計上が業績に重くのしかかる形となった。今後、エンジン認証問題の影響がどこまで広がるのか、業界関係者の注目が集まる。 #業績 #ビジネス
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