IHH、第一三共への賠償請求額を10倍に増額 妨害訴訟で2,000億円を請求

マレーシアの医療大手IHH Healthcare Berhadの間接子会社であるNorthern TK Venture(NTK)は21日、第一三共(東京都中央区)に対し東京地裁で係争中の損害賠償請求訴訟について、請求額を従来の200億円から約2,000億円へと10倍に増額したと発表した。マレーシアおよびシンガポールの証券取引所を通じて公表された。

訴訟は、NTKが2018年にインドの病院大手Fortis Healthcare(FHL)への公開買付を試みた際、第一三共が不当に妨害し買収が頓挫したとするもの。NTK側は、機会損失や名誉毀損などの損害が甚大であるとし、独立専門家による分析報告書に基づき請求額を見直した。

第一三共は当時、インドで係争中だったシン兄弟との訴訟を理由に、IHH・NTKによる買収手続の差し止めをインド最高裁に求め、結果的に公開買付が中断。NTKは、この行為が法的根拠を欠き、非当事者に不当な影響を及ぼしたと主張している。

NTKによれば、請求額の増額には株価上昇による逸失利益や、インドの医療市場における地位確立機会の喪失が含まれる。なお、同社は損害が継続しているとし、今後も請求額の見直しを行う可能性を示唆した。

次回の弁論準備手続きは7月11日、東京地裁で予定されている。

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