経営再建中の医療機器メーカー、株式会社メトラン(埼玉県川口市)は5月23日、株式会社セントラルメディエンス(東京都港区)との間でスポンサー契約を締結したと発表した。今後は再生計画案を裁判所に提出し、早ければ9月にもセントラルメディエンスの完全子会社となる見通し。呼吸器の開発力と医療支援ネットワークを融合させ、国内外での事業強化を目指す。

メトランは今年2月27日、東京地方裁判所に民事再生手続きの開始を申し立てた。申立て後も事業継続を維持しており、3月3日には債権者説明会を開催。債権者や取引先から一定の理解と協力を得ていた。
こうした中で、医療機器や医薬品の販売、医療現場の支援事業を全国に展開するセントラルメディエンスがスポンサーとして支援に乗り出すことが決定。両社は、再生計画案において6月上旬にもセントラルメディエンスがメトランの全株式を取得する方針を盛り込む。計画が債権者集会で可決され、裁判所に認可されれば、9月にも子会社化が完了する見通しだ。
メトランは1984年創業。未熟児や新生児向けの高頻度振動型(HFO)人工呼吸器のパイオニアとして知られ、NICU(新生児集中治療室)を中心に長年信頼されてきた。一方、セントラルメディエンスは医療マネジメントやサプライチェーン運営に強みを持ち、全国の医療機関を支援している。
両社は、メトランの高度な呼吸器開発技術とセントラルメディエンスの流通・販売力を掛け合わせ、製品の安定供給体制の強化や販路の拡大、新たな市場開拓を進める構えだ。再生後も、医療現場への貢献と患者の命を救う製品の開発・改良を続けるとしている。
メトランは「再建に向けて全力を尽くす」とし、取引先や関係者に対して引き続きの理解と支援を求めている。
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