退職代行サービスを展開する株式会社スマートヤメマス(本社・東京都目黒区、代表取締役:立花将人)は26日、メンタル不調による休職・退職者向けのキャリア支援サービス「リカバリーキャリア」を提供する株式会社Mentally(本社・東京都八王子市、代表取締役:西村創一朗)と業務提携を締結したと発表した。両社の連携により、精神的な不調から退職に至った利用者に対し、「退職」という人生の転機を起点にした回復と再出発の支援が可能となる。

近年、働く人の多くが強いストレスを抱え、厚生労働省の調査によれば83%の労働者が「強い不安やストレスを感じている」と答えている。特にハラスメントや過重労働などを理由に精神的に追い込まれ、退職という決断を選ぶ人は少なくない。しかし、退職を機に心身のバランスを崩し、孤立や再発に至るケースも多く、退職後の継続的な支援の重要性が指摘されてきた。
スマートヤメマスは、退職希望者に代わって企業との手続きを引き受けることで、心理的ハードルの高い“辞める”という選択をサポートしてきた。一方で、同社では「辞めたあと」の支援体制に課題を感じていたという。そこで、メンタルとキャリアの両面からサポートを行うMentallyの「リカバリーキャリア」との連携により、退職直後の空白期間をフォローする体制が整った。

リカバリーキャリアは、メンタル不調からの回復と同時に、復職・転職・独立といった次のキャリア選択を見据えた支援を提供するサービスだ。臨床心理の知見とキャリアコーチングを融合させ、ただ癒すだけでなく、その先の“生き方”を再設計することに力点を置いている。今回の提携により、スマートヤメマスの利用者は、退職が完了したその瞬間からシームレスにリカバリーキャリアのプログラムに移行できるようになる。
Mentallyを立ち上げた西村創一朗氏自身も、かつてリクルートキャリアに在籍していた20代の頃、ハードワークによって3度のメンタルダウンを経験したという。野心的に働くことと、心身の限界とのギャップに苦しんだ体験をもとに、「熱意ある人ほど燃え尽きてしまう」という社会課題の解決を目指してMentallyを創業した。
西村氏は、「退職は終わりではなく、新しいステージの始まり。スマートヤメマスさんが“その一歩”を支え、私たちは“その先”に寄り添う存在でありたい」と語る。一方、スマートヤメマスの立花氏も「退職は逃げではなく、未来への決断。メンタルケアとキャリア再構築を両輪で支援する今回の提携は、“辞める”をゴールではなくスタートに変えるための大きな一歩」と意義を強調する。

両社は今後、相互送客を含めた連携を進めていく予定で、たとえばリカバリーキャリアの利用者で「まだ辞める決断ができない」ケースには、スマートヤメマスの退職支援を紹介するなど、双方の強みを生かした支援体制を構築していくという。
働く人のメンタル不調が社会問題となる中、退職前後をトータルでサポートする取り組みは、今後の労働環境づくりにも影響を与えそうだ。
コメント