兵庫県神戸市東灘区に拠点を置く医療機器販売の「株式会社ホクシンメディカル」は、8月8日までに事後処理を弁護士に一任した。
1987年に設立された同社は、主に循環器内科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科向けに医療機器の販売を手掛け、全国に営業拠点を展開するなど積極的に事業を拡大してきた。コロナ禍以前のピーク期には、売上が350億円を超えるなど順調な成長を遂げていた。
しかし、採算面では厳しい環境が続く中、2024年3月に創業者で当時の代表取締役が急死したことを機に、経営に影響が出始めた。その後、支払遅延が散発し、4月には2度の決済難が明らかになるなど、信用不安が表面化した。
2023年3月期末時点での負債総額は約112億4300万円に上っている。
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