信用調査会社の東京経済によると、東京都江戸川区の土木工事会社「大藤興業株式会社」が1月30日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが分かった。現在、自己破産申請の準備を進めている。
同社は1960年に創業し、1977年に法人化。東京都や江戸川区からの公共工事を中心に、河川工事や基礎工事、山留工事、既存杭引抜工事などの土木工事を手掛けてきた。地域密着型の施工で信頼を築いてきたが、近年は厳しい経営環境に直面していた。
関係者によると、新型コロナウイルス感染拡大による受注減に加え、建設資材や人件費の高騰が直撃。採算悪化に歯止めがかからず、資金繰りの悪化が深刻化したことから、事業継続を断念せざるを得なかったという。
負債総額は約18億円にのぼる見通し。建設業界では、公共工事を手掛ける中堅・中小企業の経営難が相次いでおり、コスト高騰の影響が広がりを見せている。 #東京都 #江戸川区 #倒産
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