牛丼チェーン「すき家」を運営する株式会社すき家(本社・東京都港区)は29日、東京都昭島市の「すき家 昭島駅南店」において、商品に害虫とみられる異物が混入していた事案が発生したと公表した。これを受けて、同社は全国の直営店舗を3月31日午前9時から4月4日午前9時まで一時的に閉店し、徹底した衛生対策を実施する方針を明らかにした。
お客様申告で発覚 異物は害虫と見られる
問題が発覚したのは3月28日午後。同店を利用した顧客から「提供された商品に異物(害虫)が混入していた」との申告があり、店舗責任者が直接謝罪し、商品代金の返金と現物の回収を行った。同日午後5時頃より、昭島駅南店は自主的に営業を停止している。
同社によれば、現在、現地での調査とともに、回収された異物の専門検査を実施しており、混入経路や原因の特定を急いでいる。

また、3月31日には専門業者による駆除施工を予定しているという。
1月にも異物混入、全店で対策へ
すき家では今年1月にも別の店舗にて異物混入の事案が確認されており、今回の再発を重く受け止めている。同社は「衛生管理体制の抜本的な見直しが必要」との認識のもと、ショッピングセンター内の一部を除く全店舗を一時閉店する決定に踏み切った。
この閉店期間中には、害虫・害獣の侵入防止および内部発生の徹底的な駆除を行うとし、再発防止策を講じたうえで営業再開を目指す。
顧客・関係者に謝罪「深くお詫び」
すき家は「お客様ならびに株主・関係者の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」とコメントしている。