ベクターホールディングス(東証スタンダード・2656)は28日、2025年3月期の通期連結業績予想を下方修正するとともに、特別損失を計上する見通しを明らかにした。ICT事業の収益減や建設・不動産分野の案件未成約が影響し、最終損益は従来予想の5億500万円の赤字から、6億8,000万円の赤字に拡大する見込みとなった。
修正後の業績見通しは、売上高が前回予想比で40.1%減の15億7,000万円(従来予想は26億2,000万円)、営業損益は5億6,600万円の赤字(同4億7,600万円の赤字)、経常損益は5億5,800万円の赤字(同5億100万円の赤字)にそれぞれ悪化する。
新規事業として展開している環境関連フィルム「コボテクトフィルム」や、SDGs事業「e-Nudge」プロジェクトの収益は一定程度計上されたものの、主力であるICT分野の売上が当初の想定を下回ったことに加え、建設事業で予定していた太陽光発電所の造成工事の受託が実現しなかった。