株式会社伊藤園(東証プライム、コード2593)は2日、2025年4月期通期の連結および個別業績予想を大幅に下方修正すると発表した。原材料費などのコスト高と、競争激化に伴う販売促進費用の増大が利益を圧迫し、営業利益および純利益は当初見込みを2~3割下回る見通しとなった。
同社が公表した修正後の通期連結業績予想では、売上高は4720億円(前回比1.2%増)と増収を維持するものの、営業利益は223億円(同15.8%減)、経常利益は224億円(同16.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は137億円(同20.3%減)と、大幅な減益を余儀なくされる見込みだ。1株当たり当期純利益は115円70銭(前回予想は140円70銭)となる。
個別決算においても、売上高は3340億円(同0.7%減)と微減にとどまる一方で、営業利益は143億円(同27.0%減)、当期純利益は107億円(同28.7%減)と利益面では厳しい結果が予想されている。
同社は、飲料業界を取り巻く環境について、「原材料費の高騰に加え、消費者の節約志向が根強く、競争も一段と激化している」と分析。2024年10月には一部製品の価格改定に踏み切るなど、オペレーションの効率化や生産性向上を含めた経営努力を重ねてきたが、「自助努力のみでは上昇コストの吸収が困難だった」と説明する。
加えて、広告宣伝費やリベート等の販売促進費が当初計画を上回ったことも重荷となり、全体の収益構造に影響を及ぼしたとみられる。
なお、優先株式に係る1株当たり純利益も、連結では152円70銭から127円88銭、個別では134円30銭から101円83銭へと、それぞれ引き下げられる。 #事業 #ビジネス #ニュース
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