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New Innovations、累計調達額68億円超に 全自動ハンバーガーロボなど新製品発表で「次世代メーカー」へ

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飲食業界の省人化と自動化を推進するスタートアップ、株式会社New Innovations(本社:東京都江東区、代表取締役CEO兼CTO:中尾渓人)は27日、シリーズBラウンドで約11.6億円の第三者割当増資を実施したと発表した。これにより、創業以来の累計資金調達額は68.1億円に達した。

本ラウンドでは、スパークス・アセット・マネジメント(未来創生3号ファンド)やSBIインベストメント、KDDI、ニッセイ・キャピタルなど計10社と個人投資家が出資に参加。資金は主力のOMO(Online Merges with Offline)事業のプロダクト量産や販路拡大、組織強化に投じられる。

全自動調理ロボ「Burger Cooker」などを新発表

資金調達とあわせて、全自動ハンバーガー調理ロボット「Burger Cooker」と、店舗向けKIOSK・オーダー管理システム「Store Meister」を新たに公開した。いずれも飲食・小売・宿泊の三領域における業務効率化を主眼に、日本のハードウェア技術とAI等のソフトウェアを融合させた「次世代メーカー」としての地位確立を狙う。

「Burger Cooker」は最大60食分の材料を内蔵し、注文から包装までを無人で処理。KIOSKやPOSシステムとも連携し、省スペースながら高い品質を実現する。一方「Store Meister」は注文・調理指示の自動化を図る統合型店舗管理ソリューションとして、飲食店の人材不足問題に対応する。

根を張るプロダクト展開 図面管理にも進出

同社はこれまでにスマートコーヒースタンド「root C」や、全自動かき氷機「Kakigori Maker」を市場投入しており、いずれも商業施設などへの設置が進む。さらに、製造業の業務改善にも進出し、AI活用による図面検索・管理クラウド「図面バンク」を新たに提供開始。紙ベースの図面も含め、過去の設計データを高速に検索できる点が評価され、注目を集めている。

代表の中尾氏は「我々はプロダクトメーカーではなく、課題を技術で変換する“次世代メーカー”」と位置づけ、「製造業やサービス業の根本的な構造変革に貢献していきたい」と抱負を語った。

「100倍企業」の期待も 投資家からは熱視線

資金提供者の一社であるスパークス・アセット・マネジメントの阿部修平社長は、「飲食業界の人手不足という社会課題を捉え、AIとロボティクスを活用した確かなソリューションを展開している」と述べ、「世界を代表するメーカーに成長する可能性を強く信じている」と支援姿勢を示した。

また、個人投資家の三鬼紘太郎氏は「近い将来100倍になるポテンシャル」と絶賛。他にもニッセイ・キャピタルや池田泉州キャピタルなども、事業の社会的意義と市場性を評価しており、業界の注目度の高さをうかがわせる。

宿泊分野にも本格進出、採用も加速

今後は、宿泊業における清掃・搬送の自動化ソリューションも展開予定。人手不足が深刻な領域に対し、ロボティクスとAIによる支援を強める方針だ。

さらに、今回の資金調達を踏まえ、エンタープライズセールス、図面バンク営業、カスタマーサクセス、ロボティクス開発責任者、採用責任者などのポジションで積極的な人材採用も実施中。同社では、シニアエンジニアから若手ロボット開発者まで多様なメンバーが活躍しており、「Forbes 30 Under 30 Asia」にも選出された中尾CEOのもとで組織強化を図る。


【企業概要】

  • 社名:株式会社New Innovations
  • 設立:2018年1月
  • 本社:東京都江東区豊洲6-4-34 メブクス豊洲10F
  • 代表者:中尾 渓人(CEO 兼 CTO)
  • 資本金:28億400万円(準備金含む)
  • 主な事業:OMOソリューション、root C、Kakigori Maker、図面バンク ほか
  • URLhttps://newinov.com

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