
山形県内のくら寿司店舗で、女子学生とみられる人物が回転寿司レーン上の寿司を素手で触ったり、卓上の醤油さしを口に当て舐めたような行動をする動画がSNS上で拡散された。
ネット上ではこの人物の特定も進み、飲食店チェーンおよび保健衛生観点からも波紋を呼んでおり、関係先が警察への相談を検討しているとの情報もある。
■ 問題の動画の内容と拡散状況
- SNS(Xなど)や動画共有プラットフォームには、制服姿の女子学生とみられる人物が、回転レーンを流れる寿司を手で触る映像が投稿されている。
- また、醤油さしの注ぎ口を口に近づけて舐めるような動作をする場面も含まれており、これが「不衛生行為」として話題になっている。
- 元の投稿は配信者「コレコレ」氏が引用紹介しており、瞬く間に数十万再生を超えて拡散されたという報告もある。
- 一部の投稿では、動画に映る背景の内装やテーブルの様子、照明、壁の色などから、山形市内のくら寿司店舗である可能性が指摘されている。
■ 特定の流れとそのリスク
- ネット上では、動画に映る人物を女子高生と推定し、氏名・高校・所在地・SNSアカウントなどの情報を持ち出す投稿も拡散されている。
- ただし、これらの特定情報には確証が伴っておらず、無断で公表する行為は名誉毀損やプライバシー侵害のおそれがある。
- 一方で、くら寿司を運営する企業側や地元関係者は、こうした動画・拡散行為が店舗の信頼を毀損するリスクとして危機感を強めているとの報道もある。
■ 同業過去事例と企業の対応
- 回転寿司チェーンでは、過去にも類似の迷惑動画事件が複数発生しており、くら寿司自身も以前から監視強化や対策導入を進めてきた。
- 特に、くら寿司では全店舗にAI監視カメラシステムを導入し、寿司カバーの異常な開閉や不正な動きを検知できるようにしており、今回のような行為に対する抑止力として期待されている。
- ただし、防犯技術だけでは人の倫理観には立ち入れず、根本的な解決にはマナー教育・モラル意識の向上が不可欠との指摘もある。
■ 法的・社会的な視点と課題
- 実行者とされる人物が未成年である可能性が指摘されており、その場合は少年法や家庭裁判所の関与が想定される。
- また、動画拡散を通じた個人情報の晒し出し(特定行為)は、被写体の名誉やプライバシーを侵害する可能性があり、拡散者にも法的責任が問われる可能性がある。
- 飲食店側は、衛生クレームや客離れを懸念しており、被害届提出や防犯映像の提供、消毒措置など迅速な対応を迫られている。
■ 今後の見通しと注意点
- 地元警察にはすでに相談が行われており、証拠映像の解析や撮影者・被写体の特定を進める可能性がある。
- くら寿司側も内部調査を始めており、被害の程度に応じて損害賠償請求や営業補償要求が出る可能性がある。
- SNS利用者には、情報を鵜呑みにして拡散することのリスクを改めて自覚する必要がある。
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