東証プライム上場で北海道・札幌市に本社を置く株式会社アークス(証券コード9948)は2日、2026年2月期通期の個別業績予想を上方修正するとともに、連結子会社に関連する営業外費用および特別損失を計上する見込みであると発表した。
同社は昨年4月14日に公表した通期個別業績予想を見直した。売上高は従来予想の103億円から222億円へ、営業利益は33億7700万円から156億円へ、経常利益は39億6000万円から145億円へ、当期純利益は39億5000万円から126億円へと、それぞれ大幅に引き上げた。1株当たり当期純利益も73円17銭から234円22銭へと増加する見込みだ。
増減率は売上高で115・5%増、営業利益で361・9%増、経常利益で266・2%増、当期純利益で219・0%増と、極めて大きな伸びとなる。
上方修正の主因は、連結子会社3社から受領した総額118億6400万円の特別配当にある。2月16日付で公表したとおり、機動的な資本政策の一環として特別配当を受け取ったもので、個別決算上は売上高に計上される。このため、売上高の増加に伴い各段階利益も前回予想を上回る見込みとなった。
一方で、同社は連結子会社である株式会社オータニに関連して、営業外費用および特別損失を計上する見通しも明らかにした。
オータニは栃木県と埼玉県でスーパーマーケット31店舗を展開し、2021年4月にアークスグループ入りした。北関東地域での初の連結子会社として、経営管理体制の強化や商品調達力の向上、ポイントカードの共通化などの施策を進めてきた。
しかし、近年は同地域における競争激化などの影響により売上が低下し、財政状態に影響が生じているという。このため、アークスは同社への貸付金に対して18億4800万円の貸倒引当金繰入額を営業外費用として計上する見込みだ。
さらに、保有するオータニ株式の実質価額が著しく低下したと判断し、「金融商品に関する会計基準」に基づき減損処理を実施。関係会社株式評価損として15億3100万円を特別損失に計上する予定だ。
加えて、オータニの経営力強化および財務体質改善を目的に、貸付金の一部3億円を債権放棄し、関係会社支援損として同じく特別損失に計上する。
同社は今後、グループ全体で「ヒト・モノ・カネ」の経営資源投入と情報共有を一層強化し、オータニの業績改善策を推進するとしている。
なお、今回の売上高増加および営業外費用、特別損失はいずれも個別決算上の処理であり、連結決算では全額消去される。このため、2026年2月期通期の連結業績予想については、昨年4月14日に公表した数値から修正はないとしている。

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