愛知県豊橋市内で、約2万4000トン(2025年6月時点)に及ぶ圧縮廃プラスチックが屋外に保管され続けている。
解体・廃棄物処理業「MARUKO」と関連3社が、2019年以降、市内6カ所にいわゆるサイコロ状に圧縮したプラスチックを搬入・集積してきた。総量2万4000トンは、10トントラック換算で約2400台分に相当する規模だ。
保管地点には住宅地や医療機関に近接する場所も含まれる。現地では、青いシートで覆われた圧縮物が屋外に積まれ、周囲に雑草が伸びた状態が確認できる。恒久的な建屋内保管ではなく、露天での保管が続いている。
過去には火災も発生した。
住民は、自然発火の危険、土壌・水質への影響、悪臭、景観悪化を懸念し、市環境部廃棄物対策課に繰り返し苦情を申し入れてきたという。一方で、処理が進んだ形跡は確認できないとの声もある。
事業者側は「油化処理予定の有価物であり、廃棄物ではない」と主張している。
豊橋市の田中久雄環境部長は議会で、「事業者の『有価物である』という見解を現時点で否定できない」と答弁した。環境省の指針を根拠に、事業者からの聞き取りや見回り、現地確認を行っていると説明した上で、「飛散や悪臭の発生といった廃棄物と断定できる状況は確認できていない」と述べた。
2025年12月26日には、市内8自治会の代表が原状回復を求める陳情書を市役所に提出した。しかし、長坂尚登市長は面会せず、秘書課が「アポなし」を理由に対応したとされる。小原昌子市議会議長側も様式不備を理由に差し戻したという。 豊橋市は「530(ごみゼロ)運動」発祥の街として知られ、市民主体の清掃活動が全国に広がった歴史を持つ。
その街の住宅地近接地で、大量の圧縮プラスチックが屋外に積まれ続けている状況に、住民の不信感は強い。

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます