自分の名前も住所も思い出せない男女が、7か月にわたり身元不明のままとなっている。愛知県岡崎市で保護された約80歳前後の2人で、市が情報提供を呼びかけている。
2人は夫婦とみられ、互いに「おとうさん」「おかあさん」と呼び合っている。会話は成立しているが、氏名や住所、家族に関する情報など、個人を特定できる記憶だけが抜け落ちている状態だという。
2人が保護されたのは2025年8月25日。岡崎城公園近くの交番を訪れ、「自殺未遂をした」と話したことから保護された。身分証明書は所持しておらず、「気がついたら岡崎城公園にいた」「公園内の出店で飲食しながら生活していた」と説明している。その後、市が継続して保護と見守りを行っている。
岡崎市によると、男性は身長163.7センチ、体重50.7キロ、女性は身長152.4センチ、体重60.8キロで、ともに80歳前後とみられる。日常生活に介助は不要で、意思疎通も可能。認知症と診断されるような症状は確認されていないが、女性には物忘れがみられるという。
これまでの聞き取りでは、「西三河地域で生まれた」「長く関東で生活していた」「千葉県に関する思い出が多い」といった断片的な記憶がある。ゴルフや歌舞伎鑑賞、東京ディズニーランドに関する話題も出ている。
また、男性は自らの干支について「午年」と話しており、年代を推定する手がかりの一つとみられている。
一方で、具体的な氏名や住所、家族に関する情報は現在も確認できていない。
岡崎市は「長期間にわたり身元が判明しないケースは極めて珍しい」としており、家族や知人が行方不明を心配している可能性もあるとみている。
2人の身元特定には、周囲の記憶や気づきが手がかりとなる可能性がある。
顔や体格、話していた内容に心当たりがある場合は、情報提供が求められている。
【連絡先】
岡崎市生活福祉課
電話:0564-23-7923
一本の連絡が、2人の身元特定につながる可能性がある。
詳細情報(岡崎市公式):
https://www.city.okazaki.lg.jp/kenko/kourei/1012326/1004087/1013078.html

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます