岡山市中区の屋根工事業者、株式会社オカヨシが4月17日、岡山地方裁判所から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンク岡山支店によると、負債は2023年9月期末時点で約5000万円。鋼板や瓦などの建設資材価格の上昇に加え、外注に頼る施工体制が採算を圧迫し、事業継続が難しくなったとみられる。
オカヨシは2017年3月に設立された比較的若い専門工事会社。一般住宅や店舗、工場などの新築・増改築に伴う屋根工事を手がけ、地元建設業者からの下請け受注を中心に事業を展開してきた。ピーク時には年売上高約1億円を維持していた。
ただ、近年は屋根工事に使う資材価格の上昇が重荷となった。施工の一部を外注に頼る体制もあり、材料費や外注費の上昇を受注価格に十分反映できず、利益率が低下していたという。売上を確保しても手元に利益が残りにくく、資金繰りは次第に厳しさを増していた。
同社は主力の屋根工事に加え、ブライダル関連事業などにも進出し、収益源の多角化を図っていた。しかし、建設関連事業の採算悪化を補うには至らず、今回の破産手続き開始に至った。
岡山県内の建設業界では、鉄鋼、木材、燃料、人件費の上昇が続いている。特に下請けや専門工事業者は、元請けとの契約単価をすぐに見直しにくく、仕入れや外注費の上昇を吸収しきれないケースがある。工事の受注があっても、採算が合わなければ経営の維持は難しくなる。
屋根工事や設備工事などの専門工事会社は、地域の住宅、店舗、工場の修繕や改修を支える存在だ。一方で、小規模事業者ほど資金余力は限られ、数件の採算悪化や入金遅れが経営に直結しやすい。
今回のオカヨシの破産は、資材価格の上昇が地域の中小建設業者に及ぼす影響を改めて示した。今後は、同社と取引のあった地元建設業者や建材卸などへの影響、債権者への説明、破産手続きの進行が焦点となる。
厚い雲


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