元U-17候補・岡本亜子、児島で19日デビュー サッカー16年からボートレーサーへ
岡山市出身の新人ボートレーサー、岡本亜子選手(23)が、2026年5月19日にボートレース児島でデビュー戦を迎えます。登録番号5447、岡山支部、138期。高校時代はサッカーU-17日本代表候補、大学時代は全日本大学女子サッカー選手権大会優勝。1047人が挑んだ狭き門を越えた異色の新人が、地元岡山の水面でプロの第一歩を踏み出します。
岡本選手が出場予定の舞台は、5月19日から23日まで倉敷市のボートレース児島で開かれる「BOATBoyカップ」です。一般戦ながら、岡山支部の新人が地元水面で初走行を迎えることで、地元ファンの注目は高まっています。
プロフィールは、身長155cm、体重49kg、血液型O型。級別はB2級です。ボートレース児島公式のルーキー紹介では、長所を「タフなところ」と記しています。座右の銘は「死ぬこと以外は擦り傷」。目標は「ボートレースで稼いで100カ国旅する」。短い言葉の中に、勝負の世界へ飛び込む覚悟と、23歳らしい伸びしろがにじみます。
岡本選手の前歴は、ボートレース界でも目を引きます。小学校から大学まで16年間、サッカーに打ち込みました。高校は女子サッカーの強豪、作陽学園高校。高校時代にはU-17日本代表候補に選ばれました。日本体育大学では、全日本大学女子サッカー選手権大会、いわゆるインカレで優勝を経験しています。
ボートレーサーへの道は、サッカー以上に別種の厳しさがあります。養成所入所試験は、志願者1047人のうち合格者49人。さらに、その中からデビューまで進んだのは28人とされています。数字だけを見ても、簡単に立てる場所ではありません。岡本選手はその入口を一発で突破しました。
養成所リーグ戦の通算成績は、勝率4.55。66走で1着6回、2着8回、3着12回。平均スタートタイミングは0.28です。新人としては、まず実戦で水面を読み、ターンを磨き、スタート勘を積み上げる段階にあります。ただ、サッカーで16年間培った持久力、判断力、接触を恐れない体の強さは、レースで必ず土台になります。
サッカーとボートレースは、遠い競技に見えます。しかし、勝負を決める場面には共通点があります。相手より早く動く。相手の進路を読む。迷わず前に出る。90分間走ってきた選手が、今度は数分間の水上勝負にすべてを込めます。芝の上で磨いた感覚が、児島の1マークでどう出るのか。そこが初走行の見どころです。
地元デビューの意味も大きいです。岡山市出身、岡山支部所属の新人が、倉敷市のボートレース児島で初陣を迎えます。地元ファンの前で走る緊張はあります。一方で、声援を力に変えられる舞台でもあります。岡山で育ったアスリートが、岡山の水面から全国へ出ていく。地元紙が追うべき物語として十分な厚みがあります。
本人は「児島で1着を獲ります!」と意気込みを語っています。新人が初戦から勝つことは簡単ではありません。それでも、最初から1着を口にする姿勢は、全国レベルのサッカーを経験した選手らしい言葉です。遠慮ではなく、勝ちに行く。プロとして最初に必要な気持ちは、すでに前を向いています。
岡山スポーツは、ファジアーノ岡山、女子サッカー、学生スポーツ、地域クラブを通じて、多くの競技人を育ててきました。岡本選手の挑戦は、その流れをボートレースへ広げる出来事です。競技を変えても、岡山で育った選手が勝負の場へ進む姿は変わりません。
5月19日の児島は、ひとりの新人レーサーの初走行にとどまりません。サッカー16年で鍛えた岡山のアスリートが、水面で新しい勝負を始める日です。芝から水面へ。岡本亜子選手の初陣は、岡山スポーツの新潮流を告げる一走になります。
厚い雲

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