医療支援や不動産事業を展開するグローム・ホールディングス株式会社(東証上場、証券コード8938)は5月15日、2025年3月期の連結決算を発表した。売上高は20億4,300万円となり、前年同期比で65.1%の大幅な増収を記録。最終損益は6,800万円の黒字(前期は1億9,800万円の赤字)となり、2期ぶりに黒字へ転じた。
同社の業績を押し上げたのは、主力である医療関連事業で、売上高は19億400万円(前年は11億円強)、営業利益も2億8,400万円と堅調に拡大した。提携医療機関(アライアンス先)は全国で54施設となり、総病床数は前年末比306床増の5,280床に拡大。病院、診療所、介護施設といった幅広い医療拠点と連携し、経営支援や資金援助、施設運営を包括的に手がけている。
一方、不動産関連事業では、釧路市や留萌市に所有する商業施設の賃貸収入などにより、売上高1億3,900万円、営業利益5,600万円と前年をわずかに上回る水準を維持。医療領域とは異なる収益基盤として、安定的な貢献を続けている。
キャッシュ・フローの面では、営業活動によって2億6,000万円、投資活動によって3億6,600万円の資金が減少した一方、財務活動では4,300万円の資金増を確保。貸付金の増加や設備投資などが影響したが、期末の現預金残高はなお21億8,600万円と高水準を保っている。
財務体質も良好で、自己資本比率は88.9%。総資産は86億4,500万円、純資産は78億3,500万円と盤石な財務基盤を背景に、成長投資への余地を残している。
次期(2026年3月期)の見通しとして、同社は売上高23億6,500万円(前期比15.7%増)、営業利益8,400万円、最終利益は4,600万円を見込む。主力の医療関連事業では、新たに300床の医療施設と契約し、旭川市に開設したホスピス住宅1号施設の本格稼働により、単体で1億2,300万円の売上を目指す。医療機器販売を担う福山医療器でも、営業強化と集中購買を進め、10億円超の売上を計画している。
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