ファインディ、シリーズDで20.5億円調達 韓国・台湾に進出しアジア市場を本格開拓へ

ITエンジニア向けプラットフォームを手がけるファインディ株式会社(本社・東京都品川区、代表取締役:山田裕一朗)は26日、シリーズDラウンドにおいて国内外の投資家から総額20.5億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達により、同社の累計資金調達額は43億円に達した。

調達資金は、同社が展開する戦略支援SaaS「Findy Team+」のアジア市場での本格展開、生成AIを活用した新規プロダクト開発、そしてエンジニア向けプラットフォームの強化に充てられる予定。既にインドに進出済みの「Findy Team+」は、今後韓国と台湾にも拠点を開設し、2028年までにアジア全体で1,600社への導入を目指す。

リード投資家はJPインベストメントで、韓国のLB Investment、米Carbide Ventures、台湾のDarwin Venture Managementをはじめとした海外勢に加え、SMBCベンチャーキャピタルやオリックスなど国内大手も参画。韓国・台湾・インドと、それぞれの国に根差した戦略的展開が期待されている。

ファインディは、エンジニアのキャリア支援や企業の開発力向上にフォーカスした複数のサービスを展開。転職支援の「Findy」、フリーランス紹介の「Findy Freelance」、開発生産性を可視化する「Findy Team+」、レビューサイト「Findy Tools」、イベントプラットフォーム「Findy Conference」など、多角的にエンジニアの成長と企業の技術力向上を支えている。

2024年に先行して展開したインドでは、すでにCTOやVPoEといった現地の開発リーダー層とのネットワークを築き、ラウンドテーブルイベントも定期的に開催。今後はムンバイやハイデラバードへの展開も視野に入れ、現地企業と日系企業双方への導入を加速させる方針だ。

画像:インドでのラウンドテーブル開催の様子

韓国では、すでに複数のテック企業に「Findy Team+」が導入されており、美容医療アプリ「カンナムオンニ」を展開するHealingpaper社などが利用。韓国語対応や現地イベントへの登壇も進み、2025年夏には拠点の開設を予定している。

また台湾では、IT人材育成が国家レベルで推進されており、同社はデジタル人材プラットフォーム「Yourator」と連携して市場開拓を進行中。半導体やAIなどの先端分野に強みを持つ台湾での展開も順調で、500社導入を目標に掲げる。

さらに、生成AIを活用した新規プロダクトの開発も本格化させる。すでに「Findy Team+」ではGitHubやGitLab、Jiraなどの開発データを解析し、個人・チーム単位でのパフォーマンスを可視化する機能を備えているが、今後はAIエージェントを用いた改善提案など、より自律的な開発支援ツールとしての進化を図る。

代表の山田氏は、「技術立国・日本を取り戻す」という思いを起点に、グローバルで通用する開発支援サービスを目指しており、「まずは自分たちが世界で勝てる企業になることが、日本のソフトウェア産業全体の底上げにつながる」と語る。

2016年創業の同社は、現在国内外で累計3,000社以上にサービスを提供しており、そのうち「Findy Team+」は約850社に導入されている。アジア展開を足がかりに、今後は欧州市場への進出も視野に入れており、日本発のグローバルSaaSとしての成長が注目される。

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