コミケ初日の朝、線路内に人侵入 電車一時遅延、SNSで波紋広がる

16日に開幕した世界最大級の同人誌即売会「コミックマーケット106(C106)」の当日朝、首都圏を走る鉄道路線で、若い男性とみられる人物が線路内に立ち入る事案が発生した。車内放送で「線路内人立ち入りのため」と案内が流れ、列車は一時的に減速や停止を余儀なくされた。乗客の一人が撮影した写真がX(旧ツイッター)に投稿され、大きな話題を呼んでいる。

投稿された画像には、黒いシャツに短パン姿の人物が、複数の線路を横切る様子がはっきりと写っていた。投稿主は「外を見たら普通に歩いていた」と驚きを交えて記しており、乗客の困惑ぶりがうかがえる。

この投稿は短時間で10万件の閲覧を集め、「新宿方面からの列車が急停止したのはこれが原因か」「危険すぎる」「笑い事ではない」といった真剣な指摘のほか、一部では「まるでアニメのワンシーンのようだ」といった冗談交じりの反応も見られた。

コミックマーケットは1975年に始まり、今年で50周年を迎える国内最大規模の同人誌即売会である。会場となる東京ビッグサイトには2日間で延べ26万人以上が訪れると見込まれており、例年、鉄道や会場周辺では混雑やトラブルも発生する。主催者は「徹夜や危険行為の禁止」を繰り返し呼びかけてきたが、今回のような鉄道妨害につながる行為は安全上極めて重大であり、鉄道会社の対応も含めて改めて議論を呼びそうだ。

近年のコミケは、感染症対策の導入や入場チケット制の導入により安全管理が強化されてきた。しかし、参加者数の増加と熱気の高さから、予期せぬ事案が後を絶たないのも実情である。今回の線路内侵入は、同人文化の祭典が持つ熱狂の裏側で、安全確保という課題が依然として残されていることを改めて浮き彫りにした。

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