
神奈川県警は10月23日、横浜市南区の路上で小学校2年生の女子児童に対し、下半身を触るなどのわいせつな行為をしたとして、同市内に住む29歳の無職の男を、強制わいせつの疑いで逮捕した。事件は9月26日の朝に発生しており、防犯カメラの映像などから男の関与が浮上した。警察は現場周辺で発生している類似事件との関連も調べている。
■ 登校中の児童が被害に遭う
神奈川県警によると、事件が起きたのは9月26日の午前7時半ごろ。横浜市南区内の住宅街で、登校中だった小学2年生の女子児童が、見知らぬ男に声をかけられ、下半身を触られるなどの被害を受けた。児童はその場を逃げ出して帰宅し、保護者を通じて警察に通報があったという。
被害を受けた女子児童にけがはなく、精神的ショックがみられたため、家族がケアを行っているという。
■ 防犯カメラ映像で男を特定
警察は現場周辺の防犯カメラの映像を解析し、事件当時の時間帯に児童の通学路付近を歩いていた人物を確認。複数のカメラ映像を照合した結果、特徴が一致する男を割り出し、23日までに身柄を確保した。
取り調べに対して男は「そのようなことはしていない」と容疑を否認しているという。警察は、容疑の裏付けを進めるとともに、現場付近で同様の声かけや接触事案が相次いでいることから、関連性を慎重に捜査している。
■ 周辺では8月以降、類似の事案も発生
横浜市南区および隣接地域では、8月以降、登下校中の児童に対する不審な接触や声かけの通報が複数寄せられていた。特に、早朝や午前7時台に集中しており、警察は連続的な犯行の可能性も視野に入れて調べている。
一部の通報では「黒い服を着た男性が近づいてきて体を触られた」といった内容が確認されており、今回の事件との共通点がみられるという。警察は防犯カメラの解析を継続し、他の被害との関連性を捜査中だ。
■ 学校と教育委員会が対応強化
事件を受け、横浜市教育委員会は市内の全小中学校に対し、登下校時の安全確認を徹底するよう通知した。特に児童の通学路における見守り体制の強化が求められており、地域のボランティアやPTAと連携したパトロールの回数を増やす方針。
今井小学校を含む周辺の学校では、すでに教職員が登校時間帯に正門や通学路に立ち、安全確認を実施している。また、保護者に対しても「不審者を見かけた場合は速やかに通報を」と注意を呼びかけている。
■ 児童見守り強化を要請
南警察署では、事件発生を受けて地域住民に防犯意識の向上を呼びかけている。署員によると、被害が発生した場所は住宅が密集する一方で、朝の時間帯は交通量が比較的少なく、人通りが途切れる区間もあるという。
警察は、「登下校中の児童を見かけた際には地域で声をかけ合い、見守る意識を持ってほしい」と協力を求めている。また、防犯ブザーの携帯や集団登校の推奨など、子ども自身が危険を回避するための対策も呼びかけている。
■ 今後の捜査
警察は、男が否認していることから、現場周辺の防犯映像、目撃証言、DNA鑑定などの物的証拠をもとに慎重に捜査を進めている。
また、児童を狙った連続的な犯行の可能性もあるとして、過去3か月間に報告された類似事案をすべて洗い出している。
神奈川県警関係者は「今回のような事案は地域社会全体で防止していくことが重要。警察としても地域と連携し、児童の安全確保に努める」とコメントしている。
■ 保護者・地域の反応
現場周辺の住民によると、「最近は通学時間に警察官の姿をよく見かける」「子どもを一人で登校させるのが怖くなった」といった声が上がっている。
地域の防犯団体は、登校時間帯に合わせた見守り活動の強化を決定。警察と連携してパトロールを増やすほか、防犯カメラの増設を検討しているという。
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