町田市で救急車盗難、施錠忘れが原因 救急活動に影響はなし

東京都町田市で27日夜、救急隊員が患者対応中に施錠を忘れた救急車が何者かに盗まれる事件が発生した。警視庁は、車両を運転して八王子市方面へ逃走したとみられる50代の男を窃盗容疑で逮捕した。救急車は約6キロ離れた八王子市内で発見され、現場からは隊員の負傷も確認されていない。

町田市内の現場では午後10時前、通報を受けた救急隊が到着し、患者の容体確認のため車両を離れた。その際、施錠がされておらず、男が救急車に乗り込み現場から走り去ったとみられる。救急隊員はすぐに警察へ通報し、周辺での緊急捜索が行われた。約40分後、八王子市内でパトロール中の警察官が車両を発見。停止を求めたところ男は従わず一時逃走したが、その後確保された。

盗まれた当時、救急車には医療器材や通信機器が積まれており、警視庁は動機や目的について男から事情を聞いている。現場の患者は別の救急車で搬送されており、救命活動への直接的な影響はなかったという。東京消防庁は「再発防止のため施錠ルールの徹底を図る」とコメントした。

近年、緊迫した救急活動の現場で施錠が徹底されない事例が指摘されている。救急車は市民の生命を守る重要な公共資源であり、その安全管理が改めて問われることとなった。SNS上では「救急隊員に責任を押し付けるべきではない」「犯行の悪質さが深刻」など、現場環境への理解を求める声や厳罰を求める意見が相次いでいる。

警視庁は今後、救急車内の装備に被害がないか確認する一方、男が犯行に及んだ背景や精神状態についても慎重に調べる方針。また東京消防庁は、現場での安全管理と救急隊員の業務負担軽減策の検証を進める考えを示した。

東京・多摩地域では同日、他にも緊急車両の通行妨害などの通報が寄せられており、救急活動の確保をめぐる課題が浮き彫りとなっている。行政と警察が協力し、公共の安全確保に向けた対策が求められる。

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