宮城・大崎でタンクローリーと乗用車衝突 10代男女5人重傷 警察が事故原因を調査

11日午前4時40分ごろ、宮城県大崎市田尻八幡の県道交差点で、乗用車とタンクローリーが衝突する事故が発生した。乗用車に乗っていた10代の男女5人が重傷を負い、このうち18歳の男性1人と16歳の女性1人が意識不明の重体となっている。警察と消防が現場に急行し、5人は近隣の病院に搬送された。タンクローリーを運転していた40代女性にけがはなかった。

大崎署によると、乗用車には18歳の男性3人と15歳・16歳の女性2人が同乗しており、いずれも市内や近隣町の高校生・会社員とみられる。現場は信号機のある交差点で、通報した通行人によると「大きな爆発音がした後、白煙が上がり、車の前方が激しく壊れていた」という。衝撃で乗用車の前部は大破し、道路にはガソリンが流出していたが、火災には至らなかった。

タンクローリーは市内の工業団地に燃料を運搬中で、交差点を直進していたところ、左側から進入してきた乗用車と衝突したとみられている。現時点で信号の作動状況は確認中だが、双方の進行方向に青信号が同時点灯していた可能性は低いという。

また、事故当時は夜明け前で路面が濡れており、霧が発生していたとの目撃情報もある。警察は乗用車がスピードを出しすぎていた可能性も視野に入れ、運転者の特定とブレーキ痕の解析を進めている。

現場周辺は交通量が比較的少ない郊外地域だが、近くに高校や商業施設があり、通学時間帯には交通が集中する場所でもある。近隣の住民は「夜間に若者が集まって走ることがあり、前から事故を心配していた」と話している。

消防によると、現場に駆け付けた際、乗用車の運転席と助手席の男性2人が車内に閉じ込められており、救助に約40分を要した。救助活動にはポンプ車3台と救急車2台が出動したという。病院関係者によると、2人のうち1人は頭部を強く打ち、もう1人は胸部に重傷を負っている。ほかの3人も骨折や擦過傷などで手当てを受けている。

タンクローリーを運転していた女性運転手は警察の調べに「突然、目の前に車が飛び込んできた」「ブレーキを踏んだが間に合わなかった」と話しており、事故当時は時速40キロ前後で走行していたと説明している。アルコール反応は双方の運転者から検出されていない。

大崎署の担当者は「若者が夜間に複数人で乗車していたこと、現場が見通しの良い交差点であることから、注意力の低下や運転ミスの可能性がある」と述べており、過失運転致傷の疑いも視野に捜査を進めている。

県警交通課によると、宮城県内では2025年に入り、10代による乗用車の単独事故や信号交差点での衝突事故が相次いでおり、11月に入ってからの重大事故はこれで5件目となる。特に早朝や深夜帯の事故件数が増加しており、県警は「夜間運転は視認性が落ちるため、若年層には免許取得直後の無理なドライブを控えてほしい」と呼びかけている。

警察は今後、車両のドライブレコーダー映像や信号機の監視データを解析し、衝突の直前状況を詳しく調べる方針だ。

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