自民党総裁選で小泉進次郎農林水産相の陣営に所属していた牧島かれん元デジタル相(衆院神奈川17区)が26日、陣営の広報班長の職を辞任した。
牧島氏の事務所が小泉氏に好意的なコメントを動画投稿サイトなどに書き込むよう関係者に依頼していたことが発覚し、波紋が広がっていた。
陣営の“称賛投稿”要請が発端
問題は、牧島氏の事務所が陣営関係者に対し、動画配信サイトなどに小泉氏を支持・称賛するコメントを投稿するようメールで依頼したことに端を発する。
この行為が「世論操作」との批判を呼び、小泉氏本人が謝罪する事態となっていた。
「党再生の議論を妨げかねない」
関係者によると、牧島氏は辞任の理由について「問題が長引くことで、党内が団結して取り組むべき自民党再生の議論や政策論争の妨げになると考えた」と説明したという。
総裁選本番を目前に控える中、陣営内の火種を早期に収束させたい意向があったとみられる。

殺害予告なども相次ぐ
一方で、牧島氏の事務所には殺害予告や爆破予告を含む脅迫メールが相次いでおり、警察に相談していることも判明した。
陣営幹部の辞任という異例の対応の裏には、安全確保の観点もあったとみられる。
党選管委員長「SNS活用は重要、感情的対立は避けて」
自民党選挙管理委員会の逢沢一郎委員長は、今回の問題について「SNSを通じて支持を広げることは重要であり、応援コメントが寄せられることも自然なことだ」と述べる一方で、「他陣営との感情的な対立をあおるような投稿は慎むべきだ」とクギを刺した。
党はSNS戦略を強化方針
自民党は、9月2日にまとめた参院選総括で「党員を巻き込んだ拡散体制を構築し、日常的な投稿を促進することで発信ネットワークを広げる」とSNSの積極的な活用を打ち出している。
しかし、今回の一件は、ネット空間における「組織的応援」と「不自然な世論形成」との境界をめぐる難しさを浮き彫りにした。
党内では「ネット世論との向き合い方を改めて考える契機にすべき」との声も出ている。
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