新薬開発を手掛けるラクオリア創薬株式会社(東証グロース・コード4579)は13日、2024年12月期通期連結業績予想を大幅に下方修正すると発表した。売上高は当初予想を30.9%下回る3,135百万円に縮小し、営業利益、経常利益、純利益のいずれも赤字転落が見込まれる厳しい状況に陥った。 #ビジネス #業績
予想値と実績の比較で浮かび上がる悪化
ラクオリア創薬が今回修正した予想では、営業利益は当初の313百万円の黒字から234百万円の赤字に転落。経常利益も290百万円の黒字見込みから476百万円の赤字に悪化した。純利益に至っては236百万円の黒字から584百万円の赤字へと予想を引き下げた。1株当たり当期純利益も10.91円の黒字から26.76円の赤字へと転じる見込みだ。
前期(2023年12月期)の実績と比較しても、売上高は約65%増加しているが、利益面での改善は見られず、営業利益、経常利益、純利益ともに赤字幅が拡大する結果となった。
主因は主力薬剤の契約交渉遅延
同社が示した業績悪化の主因は、主力製品である胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」の国内ライセンス契約交渉が計画通りに進まなかったことだ。当初、2024年内の契約締結を見込んでいたが、日本国内の医薬品市場動向や資金調達環境の悪化が影響し、交渉が翌年度以降にずれ込むこととなった。この遅延により売上高は1,000百万円の減少を余儀なくされた。
さらに、子会社で進めていた共同研究契約やライセンス交渉も停滞。売上高はさらに400百万円の減少が見込まれ、結果として今回の大幅な下方修正に至った。
投資家への説明責任を果たせるか
同日発表された「事業計画及び成長可能性に関する事項の修正」にもある通り、同社は現在の状況を踏まえた事業計画の見直しを進めている。本日19時にはオンライン形式で説明会を開催し、投資家への信頼回復に努めるとしているが、その効果は未知数だ。
医薬品開発は収益確保までの道のりが長く、また市場動向に大きく影響される特性を持つ。同社にとっても、今後はライセンス契約に依存しない収益基盤の構築が急務となるだろう。
市場の反応と今後の見通し
今回の業績予想修正が株価にどのような影響を与えるか、関心が高まっている。これまで投資家の期待を集めてきた新薬開発が進展を欠く中で、マーケットは冷静な判断を求められる局面に立たされている。ラクオリア創薬が再び成長軌道に乗るためには、収益構造の改善と市場の信頼回復が不可欠だ。
※本記事はラクオリア創薬株式会社が公表した情報を基に作成しており、今後の状況により内容が変動する可能性があります。
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