山形バイオマスエネルギーが特別清算 試験稼働中の爆発事故が影響、負債25億円

 山形県上山市に本社を置く木質バイオマス発電事業の「山形バイオマスエネルギー株式会社」が、2月4日付で山形地方裁判所から特別清算の開始決定を受けたことが明らかになった。同社は2015年に設立され、木質バイオマス発電事業の運営を目指していたが、試験稼働中に発生した爆発事故が致命傷となり、事業の継続を断念した。負債総額は約25億円にのぼる見通しだ。

試験稼働中の爆発事故が致命傷に

 山形バイオマスエネルギーは、地元の未利用木材を燃料とする木質バイオマス発電所の開発を進め、2019年度の本格稼働を目指していた。しかし、2019年2月に試験運転中の水素タンクが爆発する事故が発生。施設の一部が損壊し、計画は大幅に遅れることとなった。関係者によると、この事故により安全基準の見直しや施設の修繕が必要となり、追加の資金調達を余儀なくされたという。

事業継続困難により解散を決議

 事故後、同社は安全対策を強化し、事業の立て直しを図ったが、施設の復旧や追加の設備投資に多額の費用がかかることが判明。経営陣は新たな資金調達を模索したものの、出資者の確保が難航し、最終的に事業継続を断念するに至った。2024年12月の株主総会において解散を正式に決議し、施設は青森県の企業に譲渡された。

 こうした経緯を受け、同社は裁判所に特別清算を申請し、2月4日付で山形地裁より開始決定を受けた。負債総額は約25億円に達するとみられ、今後は清算手続きが進められることになる。

再生可能エネルギー事業の難しさ

 バイオマス発電は再生可能エネルギーの一環として期待されているが、同社のように事業化に至るまでの技術的・資金的な課題は大きい。特に、新規参入事業者にとっては、燃料供給の安定性や設備投資の重さが負担となるケースが少なくない。

 業界関係者の間では、「木質バイオマス発電は地域資源の活用という観点から有望だが、事業を成立させるには資金力や継続的な支援が不可欠」との指摘もある。山形バイオマスエネルギーの特別清算は、再生可能エネルギー事業の難しさを改めて浮き彫りにした形だ。 #山形県 #上山市 #特別清算

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