群馬県伊勢崎市に本拠を構えていた元タッチパネル製造大手「株式会社PQR」(旧社名:株式会社翔栄)が、3月10日付で前橋地方裁判所より特別清算の開始決定を受けたことが明らかになった。
1982年に設立された同社は、創業当初から電子部品関連の製造を手がけ、1988年には液晶パネルの量産体制を確立。2003年には、車載向けタッチパネルの大量生産を開始し、自動車業界を中心に販路を拡大。タッチパネルのほか、車載ミラーや関連機器の開発・製造でも知られ、一時は業界内でも一定の存在感を示していた。
しかし、国内外の競争激化や需要減少に加え、半導体不足の影響も重なり、近年は受注が伸び悩み、赤字が常態化。資金繰りが悪化する中、経営の抜本的見直しを迫られていた。
こうした中、同社は2023年6月、東証プライム上場の精密機器メーカー「リズム株式会社」(東京都)と事業譲渡契約を締結。リズム側が同年、伊勢崎市内に新設した「リズム翔栄株式会社」へ、マスク製造事業を除く全事業を譲渡していた。
以降は清算を前提とした事後処理を進めており、2024年12月31日開催の株主総会において正式に解散を決議。今回、裁判所からの特別清算開始決定を受け、法的整理に入る形となった。
関係者によれば、負債総額は約52億円に上る見通し。今後は債権者への対応を含め、速やかな清算手続きが進められる見通しだ。
なお、事業を譲渡されたリズム翔栄株式会社については、従来の技術や設備を活かし、車載関連製品の開発体制を維持しながら事業継続を図っているという。 #群馬県 #伊勢崎市 #倒産
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