米中再び緊張 トランプ氏が対中関税「即時125%」を発表 日本株はストップ高続出 90日間の関税停止も

米国のドナルド・トランプ大統領は9日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、中国からの輸入品に課す関税を125%に引き上げると発表した。措置は即日発効で、トランプ氏は「中国が世界市場に対して敬意を欠いている」とし、「米国を食い物にする時代は終わった」と語った。米国が課した関税に対し、中国が報復として最大84%の課税を示唆していたことへの“対抗措置”との見方が強い。

同時に、トランプ氏は米通商代表部(USTR)や財務省などに各国から協議の申し入れがあることを挙げ、「75カ国が米国に対して報復を控えている」と評価。これらの国に対しては、90日間の関税引き下げ措置(10%)を適用すると発表した。

この発表を受け、9日の米株式市場は大幅に上昇。ハイテク株を中心とするナスダック総合指数は前日比7.4%高、S&P500は5.4%高、ダウ平均も3.4%上昇し、いずれも年初来高値を更新した。

市場では、「米中対立の構図が鮮明になったことで、企業の供給網再編や国内回帰への期待が高まった」との声が聞かれる。一方で、関税を巡る先行き不透明感も根強く、楽観は禁物との見方もある。

こうした米国市場の流れを受け、東京市場でも投資家心理が急速に改善。10日午前の株式市場では、成長株や材料株を中心に買いが殺到し、東証グロース市場やスタンダード市場を中心にストップ高となる銘柄が続出した。

なかでも、人工知能や半導体関連に絡む中小型株が軒並み急騰。Sapeet(269A)が前日比21.7%高の2,243円、フォーシーズHD(3726)は19.96%高の601円、日本ラッド(4736)も18.18%高の650円と、いずれも制限値幅いっぱいまで上昇した。日製鋼や日精鉱などの中堅製造業も700円高のストップ高となり、相場全体を押し上げた。

先物市場でも日経平均先物が一時前日比5.3%高となり、3万9,000円台を回復する場面も見られた。証券関係者は「米中摩擦の構図は決して楽観できないが、短期的には“トランプ再登場シナリオ”が現実味を帯び、リスク資産に資金が回りやすくなっている」と話す。

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