東京湾を拠点に曳船(タグボート)事業などを手がける東京汽船株式会社(本社・横浜市中区、東証スタンダード上場)は8日、2025年3月期通期の業績予想を下方修正すると発表した。主力の曳船事業において、危険物積載船や大型コンテナ船の入港数が想定を下回ったことに加え、収益性の低い中小型船の増加が響き、売上高・利益ともに軒並み予想を下回る見通しとなった。
修正後の連結業績予想では、売上高を前回予想の122億4000万円から120億4100万円へと約2億円引き下げた。営業損益は当初の1億7900万円の赤字見通しから5億1100万円の赤字に、経常損益も500万円の赤字から2億5900万円の赤字へと拡大。一方で、船舶売却益などの影響で親会社株主に帰属する当期純利益は20億4400万円となる見込みで、従来予想(22億6300万円)からは約9.7%の減益となる。
また、個別業績についても同様に修正され、売上高は81億700万円から78億500万円に、経常利益は2億9800万円の黒字から600万円の赤字に転落。当期純利益も25億4500万円から22億6400万円へと約2億8000万円下方修正された。
同社によれば、2025年1月以降、国内港湾での作業対象船舶の入港数に大きな変化が生じた。大型タンカーやLNG船といった危険物積載船の寄港が減少傾向を強め、自動車専用船も堅調な動きから一転、減少に転じた。一方で、エスコート対象外の中小型コンテナ船の入港が増えたが、収益性が低く、全体として業績の押し下げ要因となった。
利益面では、用船料の上昇や、特別修繕に伴う引当金の積み増しが想定以上に膨らみ、営業・経常段階での赤字が拡大。こうした収益環境の悪化が、業績予想の修正につながったとされる。 #事業 #ビジネス #ニュース
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