秋田県秋田市に本社を置くタクシー会社「あさひ自動車株式会社」が、5月7日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが8日までに分かった。同社はすでに自己破産の申請準備に入っており、今後裁判所への申し立てを行う方針だという。
同社は1952年に設立。秋田市内を中心にタクシー事業を展開し、最盛期には100台を超える車両を保有。地元では知名度の高い中堅事業者として知られていた。観光需要や通勤・通学需要を取り込みながら、地域に根差した運行体制を維持してきた。
だが、近年はタクシー業界を取り巻く環境が悪化。ライドシェア業者との競争激化や、秋田県内の人口減少による需要の減退が経営を圧迫した。さらに追い打ちをかけるように、新型コロナウイルス感染症の流行による利用客の激減、加えて燃料費の高騰が資金繰りを直撃。収益回復の糸口を見出せないまま、経営陣は事業継続を断念した。
負債総額は約3億7千万円にのぼる見通し。現在、同社の資産整理や債権者対応などを含め、破産手続きに向けた準備が進められている。
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