南アジアの核保有国同士であるインドとパキスタンの間で武力衝突が報じられる中、緊迫した情勢とは裏腹に、インドのニュース番組が放送した「衝撃的」な速報映像が、思わぬ注目を集めている。
X(旧Twitter)に投稿された動画は、ニュース番組とは到底思えないほどの派手な演出に彩られていた。画面には「BREAKING ROUND 2」の文字がド派手なエフェクトと共に回転し、報道キャスターたちは妙にテンションが高く、背景ではCG処理された戦車や戦闘機が縦横無尽に動き回る。軍事衝突を伝える真面目なニュースであるはずなのに、画面全体から漂う“パチンコ感”に、日本のネットユーザーからは笑いを堪えきれないとする声が殺到した。
「激熱リーチで草」「モディ首相登場で期待度アップ」「想像の3倍はパチンコだった」「ROUND4までいけば全回転あるだろこれ」「魚群じゃなくてインド軍リーチ」といった投稿が相次いだ。
投稿された映像を確認した限りでは、演出のテンションは明らかに“報道”の枠を飛び越えており、アニメの戦闘シーンかバトル系スマホゲームのCMのようにも見える。なかには「メタルスラッグの実写版かと思った」「BGMが流れてくると、もう笑うしかない」といった感想も散見され、ネット上では「これは戦争ではなくイベント」「ニュース番組というよりもテーマパークのプロモ映像」といった皮肉混じりの指摘も多かった。
中でも多くの笑いを誘ったのが、「BREAKING ROUND 2」と書かれた画面演出に対して、「戦争で“ROUND2”って何だよ」「前回がROUND1なら、次はスーパーインド軍ボーナス確定か?」「そのリーチを外せるのは俺しかいない」といった、もはやパチンコ台としての“解析”とも思える投稿が次々と寄せられた点である。
SNSでは、派手な演出に対する戸惑いや驚きの声の一方で、こうした報道スタイルそのものに疑問を呈する声も出ている。たとえば、「文字を回すエフェクトは絶対なのか?」「出演者がテンション高いのが一番怖い」「戦争報道にエンタメ性を持ち込むのは不謹慎では?」といった冷静な意見も散見され、情報伝達手段としてのニュース映像のあり方に一石を投じる結果ともなっている。
とはいえ、今回の映像が“話題性”という観点では群を抜いており、特に国際ニュースが若年層の関心を得にくいなか、「こんな形なら見てしまう」「逆にこれで情勢を知った」という声もあるのは皮肉な現実だ。深刻な事態であることに違いはないものの、表現方法の変化が、戦争報道においてもエンターテインメント性を帯びつつある現代のメディア状況を如実に物語っているともいえる。
報道内容と映像表現とのギャップ、そしてそれを受け止める視聴者の温度差——今回の“激熱報道”は、戦争報道の在り方とともに、ジャーナリズムと演出の線引きについて再び議論を巻き起こすこととなりそうだ。
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