耐火物大手の黒崎播磨株式会社(東証プライム・福証、コード5352)は8月1日、2026年3月期の配当予想を「無配」に修正すると発表した。これまで中間配当55円、期末配当60円、年間合計115円を見込んでいたが、同日開催した臨時取締役会で中間・期末配当をいずれも取りやめることを決議した。
同社は、親会社である日本製鉄株式会社による株式公開買付(TOB)が開始される見通しであることを受け、同日付で発表した「TOB賛同および応募推奨」の意見表明に沿って判断したもの。日本製鉄はTOBを経て黒崎播磨を完全子会社化し、上場廃止とする方針を示している。
黒崎播磨はこれまで、連結配当性向30%を目安に安定的な株主還元を行う方針を掲げてきた。しかし、今回のTOBで提示される買付価格は、2026年3月期の中間・期末配当を行わない前提で算定されており、これに基づき無配を決定した。
前期(2025年3月期)の配当実績は、中間45円、期末60円、年間105円だった。今回の決定により、配当を通じた株主還元は事実上停止されるが、TOBへの応募による株式売却益での還元が想定される。
同社は「TOB成立後、当社株式は上場廃止となる見込み。株主の皆様には応募を推奨する」としており、今後は日本製鉄の完全子会社として経営体制の再編に臨む構えだ。
曇りがち

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