インテリア・エクステリア製品を主力とするサンゲツ(東証プライム・名証プレミア、8130)が7日に発表した2026年3月期第1四半期(2025年4月~6月)の連結決算は、売上高が493億88万円(前年同期比5.7%増)、営業利益39億79万円(同8.6%増)、経常利益40億68万円(同8.2%増)、純利益27億80万円(同13.9%増)と、いずれも増収増益を達成した。
仕入先工場の火災事故という一時的逆風があった中、北米・東南アジアを中心とした海外事業の拡大が全体業績を牽引した。
国内事業は火災の逆風 戦略商品が下支え
国内インテリア事業では、建築基準法改正前の反動減や新設住宅着工数の減少、人手不足、建設コストの高止まりが重くのしかかった。加えて、2024年12月の仕入先工場火災により一部床材商品の供給が停止。これにより、国内インテリア部門の売上高は389億86万円と横ばい(前年比0.0%減)、営業利益は40億36万円(同0.8%減)と微減となった。
一方で、住宅市場の多様化ニーズに対応した新作壁紙見本帳や、非住宅向けの高級床材商品などのラインナップを拡充。フロアタイルやガラスフィルムなどの戦略商品が販売数量を伸ばしたほか、販売再開に向けた供給体制再構築も順調に進んでいる。
北米・ASEANが好調 海外売上41%超増
海外事業では、グループ会社化したD’Perception社(シンガポール)の売上寄与に加え、米国およびカナダでの営業体制再構築が奏功。セグメント売上高は87億24万円(同41.5%増)となり、営業損失は6,900万円(前年同期は3億7,000万円の損失)と大幅に改善した。
特に北米では、ホテル市場の開拓や製造現場の生産性向上が進展。東南アジアでも卸売事業が伸長し、構造改革が進む兆しがある。一方、中国・香港では不動産不況と消費マインドの冷え込みが続き、経営体制刷新とビジネスモデルの再構築に着手している。
エクステリア事業、黒字転換
国内エクステリア部門は、住宅着工数の低迷という市場環境の厳しさが継続したが、グループ会社サングリーンが高付加価値商品を中心に販売を伸ばした。売上高は16億78万円(同7.2%増)、営業利益は1,100万円(前年同期は3,400万円の赤字)と黒字転換を果たした。
財務は堅調維持 自己資本比率62.0%
総資産は前期末比44億30万円減の1,794億28万円、純資産は118億58万円減の1,119億22万円。短期借入金を70億36万円圧縮し、代わって長期借入金を100億円増加させるなど、財務構造を調整。結果、自己資本比率は0.5ポイント改善し62.0%となった。
通期見通しは据え置き 売上2,100億円、純利益130億円見込む
通期の業績予想は、売上高2,100億円(前期比4.8%増)、営業利益190億円(同4.5%増)、純利益130億円(同3.4%増)を据え置いた。第2四半期までの売上高は990億円を計画する。
配当は中間・期末ともに77円50銭とし、年間では155円の予定。前期から5円の増配となる。
ESG経営に注力 FSC®認証壁紙なども展開
同社は長期ビジョン「DESIGN 2030」および中期経営計画「BX 2025」に基づき、サステナビリティ経営を強化。FSC®認証の塩ビ壁紙や非フッ素撥水剤を用いた商品を投入するほか、ベトナムでの植林活動など環境・地域貢献への取り組みを進める。
また、「名古屋レインボープライド2025」への継続参加など、多様性と包摂性のある企業文化づくりも進行。児童養護施設のリフォーム支援や、NPO活動支援も継続する。
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