不動産開発を手がけるヤマイチエステート(東証、2984)が8日発表した2026年3月期第1四半期連結決算(4〜6月)は、売上高21億5,833万円と前年同期比22.3%減少し、営業損益は7億9,337万円の赤字(前年同期は9,516万円の黒字)、経常損益は19億9,616万円の赤字(同3,470万円の黒字)、純損益は18億9,978万円の赤字(同876万円の赤字)に転落した。前年に比べマンション事業の販売戸数が落ち込み、戸建分譲も関西・関東両エリアで計画を下回ったことが響いた。
事業別では、不動産開発・賃貸事業は賃貸物件が計画通り稼働し、売上高7億9,628万円、利益2億7,232万円と小幅増。不動産開発・販売事業は店舗開発工事の進捗が一部前倒しとなり売上高7億9,637万円と前年同期比33.6%増となったが、利益は382万円にとどまり92.5%減となった。マンション事業は完成在庫の引き渡しが計画を下回り、売上高4億9,023万円、損失2億9,145万円と大幅減。その他事業はレジャー分野の回復が寄与し、売上高7,543万円、利益1,867万円と堅調だった。
6月末の総資産は518億1,739万円と前期末比11億2,173万円増加した。販売用不動産が2億6,849万円、仕掛販売用不動産が18億3,108万円増加した一方、現預金は13億9,491万円減少した。負債は短期借入金の増加などで386億855万円と15億5,551万円増加。純資産は配当金支払いと純損失の計上で132億882万円と4億3,378万円減少し、自己資本比率は25.4%と前期末の26.8%から低下した。
配当は年間30円(中間0円、期末30円)を予定し、前期と同額を維持する。通期業績予想は売上高176億1,000万円、営業利益9億5,100万円、経常利益2億9,800万円、純利益1億3,000万円とし、いずれも前期比大幅減益ながら据え置いた。同社は「土地を起点とした発想」による柔軟なプロジェクト構築と、不動産売却益の新規賃貸物件への再投資を継続し、中長期的な安定収益の積み上げを図る方針だ。
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