中国・上海市の鉄道輸送法院(鉄道運輸法院)は8月20日、インターネット上に虚偽の爆破予告を投稿し、公共の安全を脅かしたとして、同市在住の被告に対し、虚偽の恐怖情報を故意に流布した罪で懲役6月の実刑判決を言い渡した。判決は事件からわずか9日後、逮捕から3日後という異例のスピードで言い渡されている。
暗号化掲示板に「地下鉄爆破」と投稿 SNSでも知人に犯行を示唆
裁判所の認定によれば、被告は8月11日午後、インターネット上のいわゆる「暗網(ダークウェブ)」と呼ばれる匿名性の高い掲示板に「上海地下鉄で爆破を実行する」といった内容の投稿を行った。投稿の内容には具体的な日時や場所は記載されていなかったものの、実行の意図があるかのように誤認させる表現が用いられていた。
さらにその日の夜には、SNS「微信(WeChat)」を通じて知人に対し「既に爆薬を仕掛けた」などと虚偽のメッセージを送信。知人は驚愕し、即座に公安当局に通報した。
これを受け、上海市公安局は都市鉄道運行当局と連携し、地下鉄各駅および列車車内の緊急点検と不審物捜索を実施。公共交通網に大きな混乱が生じ、一部列車は遅延を余儀なくされた。
12日未明に緊急逮捕 被告は「出来心だった」と供述
公安当局は翌12日未明、被告を市内の自宅で拘束。スマートフォンなどの電子機器を押収し、投稿履歴などの解析を進めた結果、爆破予告投稿との関連性が確認された。取り調べに対し、李被告は「一時的な感情のはけ口として投稿した」と供述。明確な爆破の意図や準備は認められなかったが、当局は公共の安全を脅かした重大性に鑑み、刑事責任を問う判断を下した。
判決では「被告は事実無根の爆破予告を匿名で発信し、知人に対しても実行を仄めかすなど、社会に混乱と恐怖を与える結果となった」と指摘。「地下鉄という公共性の高い交通機関を対象に選んだ点で、極めて悪質かつ社会的影響が大きい」と断罪した。
“ネットの冗談”が実刑に 中国国内で広がる波紋と賛否
今回の判決をめぐっては、中国国内のSNS上でも議論が巻き起こっている。
あるユーザーは「就这sb脑子蹲几个月真不冤🤣(このバカは数ヶ月でも刑務所に入るのが当然)」と評価。一方で、「被抓到今天仅仅3天就判了?(逮捕からたった3日で判決?)」との投稿もあり、その“光速判決”ぶりに驚きの声が上がった。
さらに、「新常态,雨后春笋(これが新しい常態、まるで雨後の筍のよう)」と皮肉交じりに語る声もあった。
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