
10月31日午前、札幌市北区新琴似の住宅で、成人男性1人と女性2人の計3人が死亡しているのが見つかった。事件の約1時間前、40代の男性が札幌北警察署に出頭し、「家族3人を殺した」と申告したことから事件が発覚した。北海道警は殺人の疑いがあるとみて、出頭した男性から事情を聴いている。
警察によると、31日午前11時ごろ、札幌市北区の住宅から「3人が倒れている」と通報があり、駆けつけた警察官が屋内で男性1人と女性2人を発見した。いずれも現場で死亡が確認された。現場の住宅は2階建ての木造一軒家で、3人はいずれも血を流した状態で倒れていたという。
捜査関係者によると、出頭したのはこの家に住むとみられる40代の男性で、警察署に自ら車で来て「自分がやった」と話したという。男性はその場で身柄を確保され、現在は殺人容疑で任意聴取が行われている。警察は男性の供述の裏付けを進めており、関係性や犯行の経緯を慎重に調べている。
現場はJR新琴似駅から約1キロほど離れた住宅街で、周囲には小学校や公園もあり、普段は静かな地域として知られている。近隣住民によると、「午前中にパトカーが何台も来て驚いた」「最近、家の前で家族の口論のような声を聞いた」との証言もあり、地域には動揺が広がっている。
北海道警は司法解剖を実施して3人の死因を特定する方針で、遺体の損傷状況などから事件性を慎重に確認している。死亡した3人は成人男性と女性2人で、親族とみられるが、現在身元の確認作業を進めている。
また、出頭した男性と亡くなった3人の間にどのような家族関係があったのかについても、警察が確認中だ。
現場周辺では、警察による規制線が張られ、鑑識班が出入りを続けている。午後には北海道警本部からも応援捜査員が入り、捜査本部を設置して詳しい状況を調べている。
警察関係者は「出頭した男性が事件に関与したことをほのめかしている」とした上で、「現時点では他に関係者がいる可能性は低いが、現場検証を通じて慎重に確認を進めている」とコメントした。
近隣住民の一人は「普段は家族仲も良さそうに見えた。事件が信じられない」と語っている。
警察は今後、出頭した男性の供述内容をもとに、犯行に至る経緯や動機、使用された凶器などを調べる。
事件当時、住宅には他の家族がいた形跡はなく、現場からは争ったような痕跡も一部見つかっているという。警察は、男性が計画的に犯行に及んだ可能性や、突発的なトラブルによる犯行の両面から捜査を進めている。
また、近年、札幌市内では家族間のトラブルによる傷害・殺人事件が相次いでおり、警察は家庭内暴力や孤立などの背景にも注目している。北海道警は「事件の全容解明に向け、慎重かつ迅速に捜査を進める」としている。
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