遠州鉄道の車掌が中指を立てる動画拡散で炎上 撮り鉄マナー問題が再燃

静岡県浜松市を走る遠州鉄道で、車掌が乗客に対して中指を立てるような行為をする様子を撮影した動画がSNS「X(旧Twitter)」上で拡散し、批判が相次いでいる。遠州鉄道はこの行為を把握し、当該車掌から事情を聴いていると発表した。動画の拡散により、同社の対応や職員の勤務環境、さらには鉄道ファンのマナーをめぐる議論が再び高まっている。

問題の動画は、浜松市内を走行中の遠州鉄道の車内から撮影されたとみられ、車掌が外のカメラを構える人々に向けて手を上げ、中指を立てたように見える場面が映っている。動画は10月下旬ごろにSNS上で共有され、投稿から短時間で数百万回再生されるなど大きな注目を集めた。

遠州鉄道は報道各社の取材に対し、「当該職員の行為を確認しており、現在、事実関係を確認中」と説明。社内規定に照らし合わせて処分を検討しているという。同社は「お客様や地域の皆さまにご不快な思いをさせたことをお詫び申し上げる」とコメントした。

一方で、地元住民や鉄道関係者の間では、背景にある“撮り鉄(鉄道写真愛好家)”によるマナー違反が問題視されている。遠州鉄道沿線では以前から、撮影目的で線路際に立ち入る、通行を妨げる、駅員に詰め寄るといった行為が報告されており、職員のストレスや緊張が高まっていたという。同社は過去にも注意喚起の看板設置や警察との連携を行っていたが、抜本的な解決には至っていなかった。

鉄道関係者の中には「現場の職員は利用客対応や安全確認など多くの業務を抱えており、一部の心ない撮影者の行動が現場に負担をかけている」と指摘する声もある。今回の動画はその緊張が噴出した形とも言えるが、会社としては公共交通機関の職員として不適切な行為だったことは否めない。

遠州鉄道は今後、再発防止に向けて職員教育を強化するとともに、ファンや地域住民との意見交換の場を設けることも検討しているという。浜松市内ではこの件を受け、マナーや安全意識向上を求める声が広がっている。

SNS上では、「職員の態度は問題だが、撮り鉄のマナーも見直すべき」「双方の理解とルール作りが必要だ」といった意見も見られ、鉄道現場とファンとの関係改善が改めて問われている。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ