
2025年11月1日午後1時48分ごろ、東京都目黒区および品川区の一部地域で大規模な停電が発生した。東京電力によると、この停電により両区を中心におよそ4400軒の家庭や事業所が影響を受けた。原因は現時点で明確には特定されていないが、設備の一部でトラブルが生じた可能性が高いとして、同社は詳細な調査を進めている。
東京電力の発表によると、停電が確認されたのは午後1時48分ごろで、影響は目黒区の中目黒・洗足・碑文谷地区および品川区の荏原・小山台地区など広範囲に及んだ。信号機の消灯や商店街の照明停止などが発生し、交通および商業活動にも一時的な混乱が生じた。
警視庁によると、信号の停止による交通障害が複数の交差点で確認され、特に交通量の多い山手通りや目黒通りでは渋滞が一時的に発生した。警察官が現場で手信号による交通誘導を行い、重大な事故などは報告されていない。東京都消防庁も安全確認のため複数の出動を行ったが、火災やけが人などは確認されていないという。
また、停電の影響で一部の商業施設や飲食店では営業を一時停止する動きもあった。冷蔵・冷凍設備を扱う業者では、長時間の停電による商品の温度管理への懸念が出たほか、在宅勤務中の住民からも「通信機器が使用できない」「エレベーターが止まって動けなくなった」などの報告が相次いだ。
東京電力は復旧作業を直ちに開始し、午後4時半ごろには全面復旧の見通しが立ったと発表した。担当者は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。原因究明と再発防止策の策定を早急に進める」とコメントしている。現場では、設備の損傷箇所の特定や老朽化部品の交換作業などが続けられており、今後の詳細な検証結果が注目される。
東京都内では近年、設備の老朽化や地中ケーブルの劣化などによる局地的な停電が断続的に報告されている。今回のような広域に及ぶ停電は珍しく、市民からは「都市インフラの耐久性を改めて見直す必要がある」といった声も上がっている。
地元議員や自治体も、停電時の情報共有体制の強化を呼びかけている。特に高齢者や身体の不自由な住民の支援が課題となっており、災害時と同様の避難連絡網の整備を進める動きもある。
東京電力は今後、設備トラブルの具体的な原因について技術報告書を公表する予定であり、電力網の安定供給体制の見直しを行うとみられる。現時点で、停電による人的被害や火災、重大な二次災害は確認されていない。
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