
11月8日夕方から夜にかけて、千葉市美浜区の海浜幕張駅周辺が大混雑に見舞われた。幕張メッセとZOZOマリンスタジアムで複数の大型音楽イベントが同時に開催され、終演時間が重なったことで一時、駅前広場から改札口まで長蛇の列が発生。JR東日本は入場規制を実施し、京葉線・総武線で最大30分程度の遅延が生じた。
この日、幕張エリアでは「LUNA SEA」の主催するロックフェスティバルをはじめ、「Little Glee Monster」のライブ、「ももいろクローバーZ」のイベント、さらに「KAT-TUN」のコンサートなど、人気アーティストの公演が集中。加えて幕張メッセでは企業展示会やアニメ関連イベントも行われ、来場者が一斉に帰路についた午後8時台には、駅構内が完全に人で埋め尽くされた。
JR海浜幕張駅は午後7時半ごろから入場制限を開始し、改札外に臨時の誘導柵を設置。構内アナウンスでは「安全確保のため入場を一時制限しております」と呼びかけ、スタッフや警備員が人の流れを調整した。駅前には数百メートルに及ぶ行列が形成され、改札まで30分以上待機する乗客もいたという。
京葉線は上下線ともにダイヤが乱れ、東京行きの快速電車では満員状態が続いた。総武線方面への接続にも遅れが出ており、JR東日本は「同時開催イベントによる一時的な混雑」として謝罪を発表した。
現地の混雑状況はSNS「X(旧Twitter)」上で瞬く間に拡散。利用者からは「人が動かない」「帰れない」「入場規制で改札まで1時間」といった投稿が相次ぎ、#幕張メッセ や #海浜幕張駅 がトレンド上位に浮上した。動画には、駅前ロータリーを埋め尽くす人波や、入場規制の案内に従う長い列が映し出されており、現場の混乱ぶりが伺える。
一方で、現地警備にあたった幕張新都心交番によると、大きな事故や負傷者の報告はなく、「一時的な混雑に伴う軽微な転倒事案が数件確認されたが、いずれも救急搬送には至っていない」という。警察は周辺交差点で一時的に交通規制を実施し、帰宅客の安全確保を優先した。
地元住民からは「このエリアはイベントが重なるとすぐに交通が麻痺する」「アクセス道路が狭く、公共交通への依存が大きい」といった声があがっており、インフラの限界が露呈した形だ。専門家は「幕張メッセとマリンスタジアムのイベント同時開催は、観客動線の分離が難しく、駅の輸送キャパシティを超えやすい構造」と指摘する。
千葉市は今後、主催者や鉄道事業者と協議し、来場者誘導計画や臨時便の検討を進める方針を明らかにした。JR東日本千葉支社の担当者は「安全確保を最優先に対応したが、想定を上回る集中が発生した。次回以降は関係機関と連携して対策を強化したい」とコメントしている。
SNS上では「これも幕張の名物」「フェスとアイドルと野球イベントが重なると地獄」といった冗談交じりの投稿も広がり、混乱の一方で恒例行事のように受け止める声も見られた。だが、地元交通機関の現場では、深夜まで混雑緩和対応が続いたとみられている。
曇りがち
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