自動運転タクシーで地域交通維持へ ミライズGが新会社「あのタクカンパニー」設立

全国で深刻化するバス・タクシー乗務員不足に対応するため、自動運転技術を活用した新たな交通インフラづくりが本格化してきた。北海道帯広市でタクシー事業を展開するTKタクシーを傘下に置くミライズグループ(東京)は3日、無人運転車両によるロボットタクシー・ロボットバスの運行事業を担う新会社「株式会社あのタクカンパニー」(東京、新宿区)を10月1日付で設立したと発表した。

地方都市や過疎地では、乗務員不足に伴う路線バスの減便・廃止が相次いでいる。国土交通省によれば、2008年度から2023年度の15年間で全国約2万3千キロの路線が姿を消した。タクシーも例外ではなく、全国の車両台数は2007年度から2023年度で約5万7千台減少し、16万9千台となるなど、地域住民の「必要な時に移動できない」状況が広がっている。

こうした危機に対し、政府は2023年改訂の「デジタル田園都市国家構想総合戦略」で、2027年度までに無人自動運転移動サービスを100地域以上で実現する方針を掲げた。公共ライドシェア導入などの動きはあるものの、人口減少と担い手不足の構造的課題を解消するには限界があり、自動運転車両は地域交通維持の“最後の砦”として期待が高まっている。

新会社を率いるのは小林義幸代表。海外の先進的な自動運転技術を積極的に採り入れ、国内企業や自治体との連携も視野に入れながら、2027年度までにレベル4(完全無人運転)対応のロボットタクシーの実装を目指す。高齢者や学生、移動が難しい住民の交通手段を確保し、持続可能な地域交通インフラの構築を図るとしている。

所在地は東京都新宿区新宿2丁目12番13号、新宿アントレサロンビル2階。

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