青森県田舎館村に本拠を置く農産物卸売業「株式会社興農あおもり」(資本金500万円)は、2026年1月5日付で青森地方裁判所弘前支部に自己破産を申請し、事実上の倒産状態に陥った。
負債総額は2025年2月期末時点で約2億3300万円に上る。同社は2014年に設立され、青森県内の契約農家から仕入れたトマトやミニトマト、人参などを中心に、県内外の青果卸売業者や小売店へ販売する事業を展開してきた。
しかし近年、記録的な猛暑の影響で契約農家の収穫量が大幅に減少。特に主力のトマト類で高温障害が頻発し、安定供給が困難となった。さらに、仕入価格の高騰に加え、人件費や燃料費などの経費も上昇。採算が急速に悪化し、多額の赤字が続いた結果、債務超過に陥り、資金繰りが極度に逼迫したため事業継続を断念した。
▼以下は、同社の経営悪化の主な要因をまとめたもの。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 異常気象(猛暑) | 契約農家でのトマト・ミニトマト等の高温障害による大幅な減収 |
| 仕入価格高騰 | 野菜相場の上昇および輸送コスト増による仕入原価の大幅増 |
| 人件費・諸経費上昇 | 最低賃金引き上げや燃料・電気代高騰による販売管理費の増加 |
| 収益構造の硬直化 | 契約栽培依存による価格転嫁の難しさと供給不安定化 |
コメント