「多摩サイクル」社長を横領容疑で逮捕 顧客車両を無断売却か

東京都内で長年営業を続けてきたバイク販売店の経営者が、顧客から預かった車両を無断で売却したとして警視庁に逮捕された。

警視庁に横領の疑いで逮捕されたのは、二輪車販売店「多摩サイクル」を運営する株式会社ベーリンの経営者、米林豊容疑者(66)。捜査関係者によると、米林容疑者は昨年6月、男性客が購入し納車待ちとなっていたバイクを無断で別のバイクショップに持ち込み、約120万円で売却した疑いが持たれている。

同庁によれば、売却によって得た金銭は借入金の返済などに充てられた可能性があるという。米林容疑者は調べに対し、バイクを売却したことについて認める趣旨の供述をしているとされる。

同店を巡っては、「代金を支払ったのに納車されない」「契約後に連絡が取れなくなった」といった相談が相次ぎ、警視庁にはこれまでに約120件が寄せられている。被害総額は約5000万円に上るとみられ、警視庁は余罪の有無も含めて実態解明を進めている。

株式会社ベーリンは1961年創業、1968年に法人化。原動機付自転車を含む二輪自動車の小売および整備を主力とし、地域密着型の営業で事業を展開してきた。最盛期には都内でも中堅クラスの販売業者として一定の評価を得ていたとされる。従業員は8人規模で、直近2期(令和5年・6年12月期)においても売上高約2億8000万円を計上していた。

しかし、資金繰りの悪化により、令和7年7月28日までに事業を停止。事後処理は久吉一生弁護士(東京都中央区の久吉法律事務所)に一任された。関係者によれば、負債総額は約5900万円にのぼる見通し。

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