【日大三高野球部わいせつ動画】動画流出情報拡散も実際はアフィリエイト誘導

東京都町田市の日本大学第三高等学校(日大三高)硬式野球部で発生した女子生徒のわいせつ動画拡散事件をめぐり、インターネット掲示板「5ちゃんねる」に動画が投稿されたとの情報がSNS上で広がっている。しかし、その多くが真偽不明の情報であり、被害拡大につながる二次加害の懸念が強まっている。

本件は、同校野球部の17歳部員が15歳女子生徒に対し、わいせつな画像・動画の送信を求め、受け取った動画を別の部員に提供した疑いが持たれている事件だ。その後、動画は部内で拡散され、今年2月12日、警視庁が2人の部員を児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で書類送検した。

学校側は野球部の活動を当面休止し、公式サイト上で謝罪を公表している。

こうした中、X(旧Twitter)上で「動画が5chに投稿された」という投稿がされた。投稿は約80万回閲覧され、大きな注目を集めた。しかしその返信欄では、「フル動画ある」「リンク貼る」などと拡散を促す書き込みも相次いだ。

一方で重要なのは、投稿で指摘されているように画像が流出しているとの情報は散見されるものの、実際に添付されている画像やリンクの多くは出どころ不明である点だ。

本紙が確認したところ、リンクをクリックするとURL短縮サービスに飛ばされ、その後、TikTok Lite(TikTokのアフィリエイトサービス)やアダルトサイトへ誘導されるケースが目立つ。
これはいわゆる「インプレッション稼ぎ」や「アフィリエイト報酬目的」のスパム投稿である可能性が高いと専門家は指摘する。

つまり、被害者の人権侵害をネタにしてアクセスを集め、アフィリエイト収益を得ようとする悪質な便乗行為が混在しているということだ。

刑事事件に詳しい弁護士は次のように警鐘を鳴らす。

「児童ポルノ画像・動画の閲覧や保存、共有は、それ自体が違法行為となる可能性があります。拡散行為はもちろん、ダウンロードや再投稿も処罰対象になり得ます。軽い気持ちで見るだけという行為も法的リスクを伴います」

さらにこう続ける。

「ネット上の拡散は、被害者に長期的かつ継続的な精神的苦痛を与えます。一度拡散されたデータは完全削除が非常に困難であり、半永久的に被害が続く可能性があります。加害者だけでなく、拡散に関与した者も社会的・法的責任を負うことになりかねません」

今回のような事案では、「加害者を守るな」という感情的な投稿が広がりやすい。しかし、怒りや正義感が結果的に被害者の尊厳を傷つける二次加害につながる危険性があることを忘れてはならない。

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