北海道札幌市に本拠を置く住宅建築業「札証物産株式会社」が、2月9日付で銀行取引停止処分を受け、経営の行き詰まりが表面化した。2025年8月期末時点の負債総額は約64億6000万円にのぼる。今後の事業継続については、現時点で明らかにされていない。
同社は昭和40(1965)年設立。建売住宅ブランド「impro」を展開するほか、注文住宅の設計・施工・販売を手掛け、道内の住宅市場で一定の存在感を示してきた。ピーク期となる2024年8月期には売上高約60億円を計上するなど、事業規模を拡大していた。
しかし、近年は経営環境が急速に悪化した。ウッドショック以降の建築資材価格の高騰が原価を押し上げ、利益率は圧迫。さらに慢性的な人手不足により施工日数が長期化し、完成・引き渡しまでの期間が延びたことで資金回収が遅れ、資金繰りは不安定さを増していった。
多額の借入金を抱える中で決済不調が2度発生し、銀行取引停止処分に至った。
薄い雲


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