長崎県長崎市に本拠を置く呉服販売業「株式会社京生苑」が2月9日付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任したことが分かった。現在は自己破産申請の準備に入っており、関連会社を含めた負債総額は約3億5000万円にのぼる見通しだ。
同社は昭和21(1946)年、長崎県南島原市で「呉服の池田」として創業。昭和61(1986)年に現商号で法人化し、地域に根差した呉服専門店として事業を展開してきた。呉服の卸売に加え、振袖のレンタル・販売を主力事業とし、成人式需要などを取り込んで業容を拡大した。
平成7(1995)年には鹿児島県へ進出。平成12(2000)年には関連会社「株式会社まつき苑京呉服の池田」を設立して販売部門を移管し、長崎市と鹿児島市の2店舗体制で営業を続けていた。
しかし、近年は和装離れの進行により呉服市場が縮小。売上は減少傾向に転じた。さらに新型コロナウイルス禍により成人式や各種式典が中止・縮小となり、振袖のレンタルや販売も大きく落ち込んだ。固定費負担が重い中で収益力は低下し、資金繰りは次第に逼迫したとみられる。
薄い雲


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