広島市の広陵高校硬式野球部で起きた部内暴力問題を巡り、加害者とされた当時2年生の生徒1人が、被害者側の親権者を名誉毀損容疑で刑事告訴し、3月23日付で広島県警に受理された。
この告訴は、昨年9月に東京地検に提出され、その後の手続きを経て受理されたものとみられる。
告訴状によると、親権者が昨年7月23日以降、SNSに「集団的暴行」などと投稿し、その後、加害生徒の実名が拡散された。これにより誹謗中傷が相次ぎ、社会的評価を著しく損ない、進路選択にも影響が出たと主張している。
今回の問題は昨年1月、野球部寮内で、上級生が下級生に注意する過程で胸や頰を叩くなどの行為があったとされる事案。学校側の当初確認では、関与した上級生は4人で、加害生徒本人も一部の行為を認めている。
広島県警は暴行容疑で生徒2人を書類送検し、広島地検は昨年12月に家裁送致した。広島家裁は今年2月、少年審判の不開始を決定している。
一方、学校側が設置した第三者委員会は、別の元部員に関する事案について、申告された88件の暴力・暴言はいずれも認定困難と判断したものの、「全く存在しなかったということまで結論づけるものではありません」と補足している。これらは今回の告訴の対象となっている昨年1月の事案とは別であり、SNS投稿内容との関係性が争点の一つとなる可能性がある。
今回の告訴は、SNS投稿の内容や実名拡散が名誉毀損に当たるかが焦点となる見通しで、投稿内容の真実性や公共性、拡散による影響の程度が主な争点となる。
告訴に関する捜査結果はまだ出ていない。
曇りがち
コメント