埼玉医科大学病院で、看護師とみられる人物が院内で撮影した自撮り写真をSNSに投稿していた問題で、学校法人埼玉医科大学(埼玉医大)は、本紙の取材に対し、投稿者本人からの申し出を受けて法人として確認を行い、厳重注意としたと回答した。あわせて、SNSガイドラインや就業規則の周知徹底が十分でなかったとの認識を示した。
本紙が確認した投稿は2件ある。1件は看護師とみられる女性による単独の自撮りで、手元に書類やファイルが写っていた。もう1件は、同期とみられる看護師2人が洗面所で撮影した写真で、「同期夜勤最高」との文面が付されていた。別の投稿では「今年は年越し夜勤です」とする記載も確認されている。
埼玉医科大学病院は、患者および職員の個人情報保護の観点から、敷地内および建物内での無許可の写真・動画撮影および録音を禁止しており、許可を得た場合でもSNS等への無断使用は認めていない。
こうしたルールが明記されている中で、院内で撮影されたとみられる画像が投稿されていた。画像には書類が写り込んでおり、内容によっては業務情報や個人情報が外部から確認できる状態となる可能性がある。
埼玉医大は今回の対応について、懲罰ではなく厳重注意とした一方、内容によっては処分となる場合もあると説明した。また、院内で撮影された可能性のある画像については、写り込みが確認された場合は削除要請を行うが、個人アカウントの管理はできないとの見解を示した。
さらに、医療機関として勤務中と受け取られる状況でのSNS投稿については、非常にセンシティブな個人情報を扱う機関であるため、職員にはガイドラインに沿った行動の周知徹底を求めているとした。
今回の件では、院内撮影禁止のルールがある中で投稿が確認され、周知徹底が十分でなかったとの認識が示される一方、対応は厳重注意にとどまった。周知不足を認めた上での対応としては、処分の位置づけが問われる形となる。 公益社団法人日本看護協会は本紙への回答で、看護師には業務上知り得た情報の守秘義務が課されており、個人情報の適切な取り扱いが求められるとしている。
霧


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