岡山大学と日本電子、研究機器レンタルの新プラットフォーム設立へ 「買う」から「借りる」に転換、研究環境改善とコスト削減を狙う

国立大学法人岡山大学(岡山市北区、那須保友学長)と日本電子株式会社(東京都昭島市、大井泉社長)は7月25日、研究機器のレンタル(リース)を可能にする新たなプラットフォーム「Shared Transformation(SX)プラットフォーム」を設立することで合意し、文部科学省で共同記者会見を開いた。

SXプラットフォームの趣旨を説明する那須保友学長

発表には岡山大学の那須学長ら幹部、日本電子の大井社長兼CEO、渡邊愼一顧問が登壇。那須学長は「研究機器を購入し続ける従来の方式では老朽化とコスト増大に歯止めがかからない。『借りる』という選択肢を拡大し、効率的かつ最新の研究環境を整えたい」と強調した。

SXプラットフォームは、大学や高専、公設試験研究機関などを対象に、まず日本電子が保有する研究機器をレンタル提供する仕組み。設置費や保守費、修理費、撤去費といった負担を不要とし、利用者は最新の機器を使いながら研究時間を確保できる利点があるという。さらに、技術職員のスキル向上や中古機器の市場流通による裾野拡大にもつなげる方針だ。

記者会見の様子

大井社長は「これは岡山大学と日本電子だけの取り組みではない。国内の研究基盤全体を支える共通プラットフォームとして発展させたい」と語り、幅広い研究機関の参画を呼びかけた。

岡山大学は今年9月から参画機関の募集を始める予定。今後は他の研究機器メーカーにも参加を呼びかけ、わが国の科学技術力を底上げする基盤づくりを進める。

本事業は、岡山大学が採択されている文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環。研究環境の改善と人材育成を両輪に据えた取り組みとして、国立大学法人の新たな試みとして注目される。

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