【独自】福岡・博多区のAI開発企業A社 “鉄拳指導”の実態 元社員が衝撃告発 社長と会長が「“1ミス1パンチ”」

成長を謳うベンチャー企業の影で、想像を絶する職場環境が広がっていた――。

福岡市博多区に本社を構えるAI開発会社A社(2018年創業、資本金900万円)が、経営トップによる暴行行為に揺れている。本紙が入手した元社員の証言は、現代日本の企業統治に大きな疑問を突きつけるものだ。

編集部に届いた告発文

2025年7月中旬、あしたの経済新聞編集部に届いた一通のダイレクトメッセージ(DM)。送り主は福岡市在住の元社員・吉田さん(仮名、40代男性)だった。そこには、淡々とした筆致ながら、切実な訴えが綴られていた。

「私はA社に在籍中、社長のY氏と会長のF氏から度重なる暴行を受けました。殴打や蹴りといった行為は2022年8月から2025年7月まで続き、私は心身ともに疲弊し、退職に追い込まれました。」

“恐怖政治”の始まり

吉田さんは2022年6月にA社へ入社。当初は「社員同士が声を掛け合う温かな職場」に安堵したと振り返る。だが翌7月、新会長にF氏が就任すると状況は一変した。外資系生命保険会社出身のF氏は、就任直後から横柄な態度を隠そうともせず、職場に緊張感を持ち込んだという。

最初はY社長が制止しようとしたものの、次第にF氏と行動を共にするようになり、両者は「体罰による指導」を公然と行うようになった。吉田さんは、「恐怖が職場を支配した」と打ち明ける。

“1ミス1パンチ”という異様なルール

同年8月、社内で導入されたのは驚くべき罰則制度だった。
「1回のミスで1発の殴打、5回目のミスで鳩尾への蹴り」――。
この荒唐無稽とも思えるルールが現実に運用され、社員たちは日常的に暴力の標的とされた。

吉田さんは「信じがたい話だと思われるでしょうが、紛れもない事実です」と力を込める。実際、同僚社員の中には顔や腹部に青あざを負った者もいたという。

社長と会長は沈黙、広報は全面否定

本紙記者が真相を質すべくY社長に接触したが、同氏は硬い表情を崩さず、質問に一切答えなかった。F会長は記者を鋭い視線で睨みつけ、そのまま立ち去った。

一方で同社広報は「そのような事実は一切ない」とコメントし、全面的に否定。前任の会長は「経営からは退いており、内情については一切わからない」と関与を否定した。

被害届提出へ 複数の元社員も名乗り出る構え

吉田さんは今後、退職した複数の元社員と共に警察へ被害届を提出する方針を固めている。すでに他の元社員からも「あの時の暴行を忘れていない」という声が上がりつつある。

社会への衝撃と波紋

経営トップが率先して暴力を行うという構図は、企業統治の根幹を揺るがす重大事である。特にA社は投資家や顧客を相手に事業を展開しており、信頼性の喪失は避けられまい。

現代の日本社会においても、かつての“鉄拳指導”が名を変え姿を変えて生き残っているのか――。今回の告発は、労働者の安全と尊厳を守る仕組みの不十分さを浮き彫りにしている。

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